茨城県知事選 動物に関するアンケート
2021年9月3日 —
2021年9月5日に実施される、茨城県知事選挙の立候補者二名へ、畜産動物のアニマルウェルフェアを含む、動物に関するアンケートを送付させていただきました。
候補者は、大井川和彦氏(現職)と、田中重博氏(新人)の二名。
質問
畜産動物のアニマルウェルフェア全般について
畜産の課題は、採卵鶏のケージや母豚の妊娠ストールだけでなく、孵化場での採卵鶏のオスの殺処分、乳牛の繋ぎ飼い、限界を超えた育種改良がもたらすブロイラー(肉用鶏)の疾患と多岐にわたります。
屠殺場へのアニマルウェルフェア導入も課題となっており、屠殺場での人道的な扱いを求める署名への賛同者は4万2千人を超えます。
畜産動物のアニマルウェルフェに今後どう取り組むべきか、貴殿のお考えをお聞かせください。
田中重博氏(新人)の回答
畜産動物のアニマルウェルフェア全般について
署名サイトの映像を拝見しました。胸の痛む映像です。世界動物保健機関が定めた国際基準(OIEコード)を遵守し、と殺場を含む畜産現場のルールを整備することは、動物の苦痛を軽減するだけでなく、そこで働く人々の苦痛を軽減することにもつながると考えます。
私が知事になれば、OIEコードを周知し、ルールの改善にむけて、関係者との協議をすすめます。
※大井川和彦氏(現職)からの回答は、9月3日時点でいただいていません。回答があり次第掲載いたします。
アンケ―トでは、ほかの動物問題についても質問しています。詳細はこちらをご覧ください。
https://arcj.org/issues/animal-welfare/ibarakichijisen/
残念ながら、おふたりの候補者には、殺処分ゼロの公約はありません。真の殺処分ゼロは達成されていないにも拘らず。
大井川氏は前回の選挙で犬猫殺処分ゼロを公約に掲げながら、じっさいには2019年7月に、安易な大量殺処分を行いました。
県の動物行政は根本的には何も変わっていません。
飼い主の徹底指導、飼育方法の改善指導、子どもへの啓発はどれだけなされたでしょうか。
犬の返還率はどれだけ上がったでしょうか。
何より畜犬登録の徹底がなされないので飼い主不明の犬がセンターに入ってきます。茨城県はセンターに入らないよう指導するよりも、犬が入るままにし、センターには犬が溢れます。溢れたら殺す、と脅かし続け、私たち民間人が溢れないよう必死に引き出してきました。
茨城県動物指導センターの殺処分を身を張って止めているのは、丸腰のボランティアです。
引き出さねば殺処分されます。茨城県は場所、医療、獣医スタッフの提供も何もしてくれません。わずかな飼養費とワクチンのほかは丸投げです。
茨城県の笠間警察も、安易な殺処分を止めようとはしなかった。
私たちは大井川氏、茨城県に対し、住民訴訟を起こしています。
殺処分ゼロは、まだ茨城県で達成されていません。
by鶴田真子美(おかめ)