『いつも猫が轢かれてる場所があるんです』
普段預かりボランティアをしてくださってる方から相談がありました。
そこは、日中は車が途切れない国道沿い。
近隣のお家に話を伺うと、その地域では未手術の野良猫ばかりがどんどん増えて困っている、と…
こういう相談は1年中あります。
すぐに動けるスタッフの数には限界がある為、大変申し訳ありませんが、丸投げの相談には対応することが出来ません
今回も、相談者である預かりボランティアさんご自身が、事前にご近所への説明や聞き込み、餌やりさんへのお願いなど動いてくださっています。
毎月第三木曜日はいながき動物病院土浦分院として集団手術を行っていますので、今回はこの日に合わせて動くことにしました
手術日前日朝から動きます。
事前に許可を頂いたお家に捕獲機を置かせて頂いたり、手で捕まえられる子は捕獲します。
この子は人懐こすぎて片手で捕まりました
普段餌やりをしている方の敷地内で捕獲機を設置していると、どこからともなく子猫の声が
見つけて母猫ごと捕獲このお母さんは手を怪我していて走れませんでした
1ヶ月くらいの子猫がいる母猫も捕獲
この子も女の子でした
今回は天候が悪いのもあって5匹プラス子猫8匹しか捕まりませんでしたが、それでも5匹中4匹は女の子で、みんな産んだ直後や妊娠中の子ばかり
授乳中の子猫は母猫と一緒に預かりさん宅へ、離乳出来そうな子は子猫だけ預かりさん宅へ…
まだ1ヶ月経たない子ばかりなので、里親募集はまだ先になります。
餌やりさん曰く、手を怪我していた母猫は、知ってるだけでも3回は車に轢かれており、稲垣先生に診てもらいましたが、多分きちんと手が治るのは難しいだろうと。
車が多いあの場所へのリリースは難しそう…シェルターで保護することになりそうです。
他の子もみんな人懐こくて心配だけど、可愛がってくださってる餌やりさんがいるので、最後に沢山ご飯をあげてからリリース。
車に轢かれないでね、頑張って生き抜くんだよ
餌やりさんにお願いです。
ただご飯をあげるのではなく、手術をしてあげてください
何度も盛りが来てはオス猫に追いかけられて妊娠、出産を繰り返している女の子、外の過酷な環境で生きていけずに亡くなる子猫達、盛りが来るたびに行動する範囲が広がり、車に轢かれて無くなる男の子、これを繰り返さないで欲しい。
もしご飯をあげている子が子猫を連れて来ていたら、出来るなら母子共にお家に入れてあげて欲しいです。ケージ1つ、玄関先に置いてもらえるだけでいいんです。
せめて子猫達が離乳してワクチンが打てる月齢になる2ヶ月までお世話してもらえれば、里親を探すことが出来ます。
私達もみんな仕事をしながらのボランティアなので、丸投げの相談には対応が難しい場合はどうしてもあります。
ただ、保護したけどどうやって育てたら良いか、里親募集はどのようにしたら良いかなどの相談であれば、出来る限り対応したいと思っています。
今回の地域は、まだまだ未手術の子が沢山…
ゴールは全然見えていません。TNR活動はまだまだ始まったばかりです。
本当なら全ての子を保護して家族を見つけてあげたいけれど、それは難しい…だけど、目の前の小さな命には誠実でありたいと思っています。
TNR活動がもっともっと世の中に広がるように、私達は一歩一歩、少しずつでも進んでいきます。
また、保護猫、保護犬を家族に迎えてくださる方が増えますように
CAPINでは沢山の保護猫、保護犬がずっとの家族を待っています
by.さくらんぼ🍒