2015年3月、茨城県と常総市は野犬を駆除するため、毒餌をまく計画を立て、住民説明会を開きました。
住民とボランティアが毒まきに反対し、4月30日に議員や市長、町内会長、民間団体、県と市の行政職員が集まり、会議が開催されました。
その結果、常総市坂手地区の野犬を殺さず生かすため、県と市と茨城県獣医師会、民間団体CAPINでワーキンググループを立ち上げました。
5月、6月に関係者で会議を開き、役割分担を明確にし、犬の収容場所を決めました。
2019年夏に、常総市坂手の最後の野犬がつかまるまで、ワーキンググループは4年にわたり継続し、解散しました。
今、その資料を示しながら、茨城県がある地区の野犬問題を解決するために結成した官民協働のワーキンググループで達成した内容、またその限界を記しておきたいと存じます。
私たちが茨城県で立場をこえて力を合わせ、どのように犬の安易な殺傷を避けることができたのか、いかに取り組んだかを、全国の皆様に参考にして頂きたいからです。
成功とは言いがたいかもしれません。
独りよがり、と言われるかもしれません。
ワーキンググループの取り組みは年度を超えて申し送りされず、2017年以降は、皆で取り組むはずが、捕獲も医療費支払いも、すべてCAPIN持ちでした。
尻切れトンボのように終わったワーキンググループでした。
野犬が発生する原因となっている問題、つまり放し飼い、避妊去勢をしない、首輪がない、迷子札や鑑札がない飼い主不明の犬が放置されている問題等は、いまだに全県で、全国で、解決されてはいません。
しかし、軌跡を残しておきたいと存じます。
会議での資料です。
以上、茨城県動物指導センター職員さん作成資料より。
次は、野犬の個体識別を試みるための写真資料
消化器リサイクル屋さんの敷地
KJMさん牧場敷地
消化器リサイクル屋敷地
KMRさん庭
KJM農場
以上、常総の住民で、この野犬たちに毒まきを行う計画を公民館の住民説明会にて聞き、助けて欲しいとSOSをあげた故Uさんの記録から抜粋させて頂きます。
この野犬たちのお母さんでした。
たくさんの犬がいました。
子犬からシニア犬まで、慣れた犬から野犬まで。
こちらは、茨城県動物指導センター職員さんによる作成資料です。
by鶴田真子美(おかめ)