常総市野犬問題 CAPINとしての取り組み | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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【2018年6月25日 更新】
『JOSO WAN ZERO(常総の犬猫殺処分をゼロにする会)』として新しい出発

2015年3月末、常総市民のUさんから当会に相談があり、世話していた野犬が毒まきにより無差別に殺害される、助けて欲しい、と依頼を受けました。

毒団子を置くから飼い犬は離さないようにと地区住民に説明会があったそうです。子犬も慣れた犬もいるとのこと。CAPINに相談があり、現地に駆けつけた会員たちから、おかめさん助けて欲しいと言われ、捕獲を始めました。



その日から、野犬との格闘が始まりました。
神奈川の犬猫救済の輪さん、栃木動物緊急避難所さんが捕獲や預かり譲渡をサポートして下さいました。

高杉市長、区長、県内外の保護団体、獣医師会、県と市の職員、県議、市議。会議が4月末に開催され、殺さないで保護する野犬保護場所を作ることが決まりました。

2015年6月、茨城県と常総市と当会で常総野犬問題解決のためのワーキンググループを結成。
覚書を交わし、役割分担をしました。県は物資の提供と会議開催の呼びかけ、センターは捕獲、獣医師会は医療、市は保護施設の提供、CAPINの役割は施設に入った動物の世話と譲渡をすることです。

常総坂手貝置地区の野犬がゼロになるまでワーキンググループは解散しません。

初年度は毎日のように捕獲器をかけていました。
アメリカから捕獲機を輸入しました。これなくてはなかなかつかまらなかったでしょう。センターのハクビシンやイノシシ用鋼鉄の捕獲器は犬も警戒するからです。

当会保護の常総犬は、前年度総計95頭に加え、イチゴ、若葉、子犬みかん、らん、みどり、りんご、Uさん保護の次郎吉、アッシー、シーバ、大吾朗、キキ、ワタル12頭を追加した107頭となりました。

ワーキンググループが結成される前につかまえた犬は自己責任でと言われ、常総シェルターには入れてもらえませんでした。ハラスやハコやハニー、キキ、ワタル、大地、マリー、マミーたちです。だから土浦シェルターや他県にお願いしていました。

ほか、ワーキンググループとは別に、住民Uさんが独自に10匹の子犬を保護されています。

常総水害による被災ペット支援事業も行い、現在も会で保護、預かりの継続をしている犬は
マーブル、ココア、ゆりお(被災ユリと交換)。

発災以降、常総犬猫の動物指導センター全頭引出により、常総市の犬猫殺処分はゼロをキープしています。

こちらの活動は、ワーキンググループとは関係なく、CAPINと市役所との事業です。

昨年以降の保護:うめ、モコ、ぷー、ロック、ハリー、さくら、日菜、小春、葵、仔犬5匹


昨年7月に旧常総シェルターを使用できなくなり、個人預かり様宅やCAPIN土浦シェルターに分散して緊急保護されて以来、待ち遠しかった
新しいシェルターがやっと完成しました。

そこにはワーキンググループが対象とした特定地域の野犬だけではなく、常総市全域の犬や猫が入ることになりました。

これからは八間堀さん、コペンさん、こおりさんたち常総市民が中心となって、犬猫を助ける新しい出発となります。
新しい会の名前は、JOSO WAN ZERO、正式名称は、常総の犬猫殺処分をゼロにする会、です。

CAPINは今後はバックで支えて参ります。




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※2016年8月掲載
【常総市野犬問題 取り組みの経緯】

 2015年3月、CAPINに常総市在住の方から相談がありました。
自分が餌をあげている野犬たちが動物指導センターによって、
睡眠薬入り団子をまかれて一斉捕獲される、助けてほしいと。



常総市のある地域には多くの放浪犬がおり、
迷惑に思う人もいれば怖いと感じる人もいる。
一方で、可哀想だと餌だけあげて回る人がいる。

増えては通報を受けてセンターが捕獲・処分、
またご飯をあげる人がいて、避妊などもちろんしていないのでまた増えて、
何年も繰り返してきた地域だということがわかりました。

犬たちは攻撃性はありませんが、人馴れしている子もいればしていない子もいる。
老犬もいれば子犬もいる。
一時期は80頭ほどもいたのだそう。



残念ながら茨城の他の地域をはじめ、他県にもこのような野犬問題があります。
元々は人が捨てたか、放し飼いか迷子で放浪している犬たち。
根本にある問題は犬ではなく、犬を取り巻く人の意識です。
人の意識が変わらなければ、蛇口をしめなければ問題の解決には至りません。
ただ無為に生まれ増えて、殺処分される尊い命が増えていくだけです。



一定量の睡眠薬入り団子を無作為にまくという計画は、
当然、体の小さな犬や子犬にとっては致死量となることもあり、
翌朝には冷たくなっている犬たちも少なくないとのこと。
動物愛護に反するこのやり方はCAPINからも中止を求め、実施される事はありませんでしたが、
根本的に解決するには、地域の意識、そして行政の意識を変え中心となって取り組んでもらい、
この地域の野犬をいったんゼロにすること。



民間団体としてCAPINが協力しながら、基本的には地域と行政が主となって解決できれば、
他の同様のケースに対しても1つのモデルケースとなる。

そんな思いで取り組むこととなり、他団体様のご協力も仰ぎながら、
行政や住民とのワーキングチームも立ち上がりました。
子犬たちは30匹以上を譲渡、成犬の譲渡も少しずつですが進んでいます。



常総ではつかまらない利口な野犬がおり、まだまだ子犬が産まれています。
このままでは繁殖をしてしまいます。


CAPINが保護や譲渡に関わった常総の犬猫等のうち、個体識別のできるものだけでも、133匹にのぼります(2016年8月現在)。


周囲ではまだ野犬が繁殖しています。


常総野犬問題は、この1年半、まったくといっていいほど常総市民には積極的に周知されておらず、市役所の職員さんすらご存じありません。

市報でも、1度だけ(1年にわたる交渉の末にやっと6月に)掲載されましたが、官民協働の活動ではなくCAPINと いう民間団体による活動として紹介されただけでした。

私たちはボランティア募集のチラシを配布し、貼って歩きました。地元のイベントにも無理にブースをも らって出させて頂きました。

こうしてやっと、地元の愛犬家さんがだんだんとボランティアに通うようになってきたところであり、常総が育つのは、これからな のです。

 

資金も厳しく、人手もなく、この1年半は、通って下さるわずかなボランティアの皆さんも、からだを壊しながらの活動となりましたが、常総野犬シェルターは、苦しみを伴って、もう産まれているのです。


日々、犬に接してわかったことは、 野犬でも、時間と愛情をかければだんだんと慣れてくること。理由なく攻撃をする犬はいない、人間に原因があること。殺していい命はないこと。そして、仕事のシェアと思いやりの大切さ。(シェルターはひとりでは出来ないので、多くの方の力を合わせていくしかありません。)


 飼い主のいない犬を助ける試みは、非生産的で非効率的で、重労働を伴うものです。しかし、命を扱う活動です。


ご理解を得ることは難しいと存じますが、常総市で始まったこの取り組みが継続できるよう、草の根でこの運動が地元に根付くよう、皆様のご理解と継続のためのご支援を得られましたら、たいへん有り難く存じます。


CAPIN代表 鶴田真子美



【2015年 主な過去記事】

2015-04-10「常総多頭野犬に思う」

2015-04-19「常総の多頭野犬に思う」

2015-04-22「常総の多頭野犬に思う」

2015-04-24「常総の多頭野犬、解決に向けてミーティング」

2015-05-06「常総の多頭野犬に思う(4月28日県議・市議さんと現地視察、30日常総市役所にて会議)」

2015-05-09「常総の多頭野犬に思う(6&7日、土地探し)」

2015-05-24「常総の多頭野犬(5月22日深夜の犬捕獲・これまでの会計報告)」

2015-05-29「常総の多頭野犬(連日連夜の捕獲)」

2015-06-04「犬の捕獲&猫の捕獲」

2015-07-22「常総野犬の慣らしに奮闘中」

2015-08-28「常総野犬に取り組んで5ヶ月」


2015-09-01「常総市で今朝保護・赤ちゃん子犬6匹」

2015-10-06「野犬を捕獲」

2015-11-20「おかめ流 野犬の慣らし」

2015-12-25「私たちのクリスマスイブ」



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