メイの50日  我が国の畜産における動物福祉は? | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ




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ブロイラーが産まれてから屠殺されるまで
https://50days.jp/ 
【署名】と畜場での残酷な行為を廃止しよう
https://www.change.org/endcruel-atslaughterhouses
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認定NPO法人アニマルライツセンターさんより転載させて頂きます。













動物たちは必要としています。あなたの声を。


以上、アニマルライツセンターさんより、許可を得たうえで転載させて頂きました。産業動物、実験動物の苦しみに寄り添い、少なからぬ時間をかけ、現場から発信を続けてくださっているアニマルライツセンターさんに感謝申し上げます。

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畜産の現場を、まず、多くの消費者に知ってもらう必要があります。

畜産動物は一般の人が見えるところにいません。
工場畜産の場合は防疫の観点からも完全に封鎖されています。

実態が外に漏れにくい、というのがまた新たな問題を生みます。

DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!DASH!

アニマルウェルフェア、動物への福祉的配慮は、今や世界のグローバルスタンダードとなってきています。

しかし、環境省ホームページに掲載された動物福祉に関するアンケート調査結果(平成23年)によりますと、多くの方がアニマルウェルフェアを知らない、わからないとし、たいへん関心が薄いことが分かります。

アニマルウェルフェアに反対の理由としてあがっているのは、
  
家畜なのでそこまで気にする必要がない
動物福祉は過剰である
価格上昇が家計に響き、国際的競争力が下がる

という言葉です。ダウンダウンダウンダウンダウン





家畜にそこまでやることはない、と記載されています。

とはいえ、牛も豚もトリも、犬や猫も、たいして変わりません。飢えや渇き、痛み、恐怖、暑さ寒さは、私たち人間と同じく感じます。生き物ですから、からだを自由に動かしたいと思います。5つの自由は生き物に対する最低のルールです。

子豚は麻酔なくしっぽを切られ、去勢をされ、痛みで悲鳴をあげます。お母さん豚は目の前で我が子が逆さにされ、お尻を切られ、ぎゃっと叫び声をあげれば、のたうち回って心配して見上げています。動物の母親の心情は、人間とどこが違うのでしょうか。

しかし畜産農場では、、、

産まれたての子豚たちは害獣ドブネズミにかじられて命を落とすこともあると獣医さんから聞きました。


亡くなったニワトリをスタッフが回収するときに、まだ生きている弱ったニワトリも一緒に回収し死体カゴに入れる

圧死させるむごさもすごいが、

片手でニワトリの首を持ち、もう片手でヘリコプターのようにトリをくるくる回転させ、殺しながら集める。

首をよじられてもトリはすぐには死ねない。

また、国際基準では禁止される、ニワトリの固定のために行われる羽交い締め。これが日本では当たり前。

こうしたことは、密室で当たり前のように行われてきました。少ない職員で何千、何万を扱うのです。一頭ごとに名前をつけ可愛がるという世界ではありません。

獣医さんの言うことには畜産農家も耳を貸さないといいます。獣医さんにとってもつらい職場です。

EUやカナダのように、せめて去勢は獣医が麻酔をして行えないのでしょうか。

しかし農場もそれではやっていけないはず、
獣医を雇い麻酔をすれば、倒産するだろうから。

卵、肉の価格があまりに安いですね。

生産方法のラベル表示により、消費者がエシカルに配慮した農家の卵や肉を購入する流れを作るべき。

バタリーケージやストールを廃止しアニマルウェルフェアに配慮する農家には政府が助成金を付けるようにすべき。

実際、ヨーロッパの畜産においてアニマルウェルフェア動物福祉が進んだ背景には、政府の奨励、助成制度があったと佐藤衆介氏の著作で拝読しました。

がんばる畜産農家への助成こそ、畜産動物全体の福祉向上へ道をひらくものです。



加えて、畜産動物をめぐる法令がまず日本では貧困です。この問題はずっと放置されてきました。




このような聞き取りのレベルです。

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都道府県・指定都市・中核市
 動物愛護管理主管部(局)長
各地方農政局生産部長
北海道農政事務所生産経営産業部長
内閣府沖縄総合事務局農林水産部長
殿

環自総発第2101214号 2 
生 畜 第 1763号 令和3年1月21日

 環境省自然環境局総務課長 (公印省略) (農林水産省)生産局畜産部畜産振興課長

   農場における産業動物の適切な方法による殺処分の実施について

 日頃より動物愛護管理行政の推進につきまして、御理解御協力を賜り厚く御礼申し上げます。

「動物の愛護及び管理に関する法律」(昭和 48 年法律第 105 号、以下、「動物愛護管理法」という。)
第 40 条に規定する動物を殺す場合の方法について は、
「動物の殺処分に関する指針」(平成7年7月4日総理府告示第 40 号。以 下「指針」という。)において、動物を殺処分しなければならない場合にあっては、

化学的又は物理的方法により、できる限り殺処分動物に苦痛を与えない方法を用いて当該動物を意識の喪失状態にし、心機能又は肺機能を非可逆的に停止させる方法によるほか、社会的に容認されている通常の方法によることが規定されているところです。

 今般、ある畜産事業者において、首吊りにより時間をかけて豚を窒息死させる行為や、適切な治療や殺処分を行わずに放置することにより鶏に餓死や衰弱
死を招く行為が行われているとの情報を環境省において確認しました。

 動物愛護管理法では、動物のみだりな殺傷や暴行等を禁止しています。これらは一般的に、不必要に強度の苦痛を与えるなどの残酷な取扱いをすることを
いい、その具体的判断は、行為の目的、手段、態様等とその行為による動物の苦痛等を総合して、社会通念としての一般人の健全な常識により判別すべきものと解しています。(一般人の健全な常識により判断すべき、とは裁判所がよく使う言い回しです。鶴)
また、上述のとおり、指針では殺処分を行う際には適切な殺処分方法による ことと規定されており、「アニマルウェルフェアに配慮した家畜の飼養管理の 基本的な考え方について」(令和2年3月 16 日農林水産省生産局畜産部畜産振 興課長通知)においても、

治療を行っても回復の見込みがない場合や、著しい生育不良や虚弱で正常な発育に回復する見込みのない場合など、家畜の殺処分を農場内で実施しなければならない場合には、

直ちに死亡させるか、直ちに意識喪失状態に至るようにするなど、出来る限り苦痛の少ない方法により殺処分を行うこととしております。

 個々の行為が虐待にあたるかを一律に判断することは困難であるものの、動物虐待は、人が社会の中で関わるあらゆる動物の取扱いにおいて、法的にも道
義的にもあってはならないことです。

 このため、令和元年度の法改正により、昨年6月から動物のみだりな殺傷や虐待に関する罰則が大幅に強化されたことや、動物愛護管理部局と畜産部局等
との連携強化が明示されたことも踏まえ、

関係部局が連携して、日頃より、産業動物の適切な取扱いの確保及び虐待等の防止に係る事業者への指導助言や情報共有の徹底を図るとともに、

適切な方法による殺処分が行われていない事態や飼養保管が適切でないことに起因して産業動物が衰弱する等の虐待を受けるおそれがある事態が認められたときは、

速やかな改善を求め、改善の意志がない場合は、警察への告発を含めて厳正に対処するよう御対応願います。(警察はまず簡単には動きません。何度も告発してやっとイエローカードくらい。また、密室のなかで外部には情報が漏れにくいですから告発するにも作業員や関係者の協力が必要で、至難の技。鶴)

 各地方農政局、北海道農政事務所、内閣府沖縄総合事務局におかれては貴局管内の都道府県畜産部局に上記の旨を周知するとともに、畜産関係者へ周知す
るよう依頼願います。

(参考) 「動物の殺処分方法に関する指針」(平成7年7月4日総理府告示第 40 号) 
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/laws/shobun.pdf
「アニマルウェルフェアに配慮した家畜の飼養管理の基本的な考え方につい て」(令和2年3月 16 日農林水産省生産局畜産部畜産振興課長通知) 
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/attach/pdf/animal_welfare-42.pdf
「疾病の管理を目的とした殺処分」(OIE の陸生動物衛生規約) 
https://www.oie.int/index.php?id=169&L=0&htmfile=chapitre_aw_killing.htm

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牛、豚、トリ、犬、猫、イルカ、ニンゲン、

生命として、どこに違いがあるのでしょうか。みな、自由に動き、仲間と遊びたい。恐怖も痛みもある。

今、CAPINでは犬猫の殺処分、遺棄虐待に取り組んでおり、なかなか余裕はありませんが、日本での産業動物等の福祉の遅れを思うと、茨城に住んでいながら何も出来ていない歯痒さを感じます。

アニマルライツセンターの皆さん、ピースさん、JAVAさん、ヘルプアニマルズさん、エルザ自然保護の会さんに心から敬意を表します。


by鶴田真子美(おかめ)