
不思議なもので、お見合いに来るご家族によってその日アピールを頑張る猫が違うのです



でもこの日はいつも以上に驚いた日でした。
普段は『オレの出番じゃないわ、みんながんばれー』と高みの見物をしてるハマちゃん(すみれ部屋のアニキ)が、とてつもなく可愛い声で鳴いて、ケージの下まで降りてきて娘さんにアピールし、トライアルをゲットしたのです



『オレだってやる時はやるんだから』
ハマちゃんトライアルの一報を受けたシェルターボランティアさん達のグループLINEでは、嬉しいと驚きと寂しさで大盛り上がりだったようです(笑)
それも仕方ありません、ハマちゃんがシェルターに入ったのは、2017年の1月、酷い現場からの保護で、あれからすでに4年が経っていました…。
しかし、すみれ部屋で猫にも人にも慕われ、愛され続けてきたハマちゃん、保護からちょうど4年目の1月に、幸せへの切符を手に入れたのです



猫を飼うのが初めてという里親様。
トライアル中は頻繁にハマちゃんの報告を下さいました

シェルターに4年もいた子です。
1匹での生活が寂しかったのもあり、最初の数日は、夜中にトイレやご飯は食べるものの、日中はソファー下やベッド下から出て来ず、里親様も『お友達と引き離してしまったから…』と随分悩んでいました



しかし、思い切ってベッド下から出してみると、籠ることはなくなりました
との報告が


そこから先も、あくまでハマちゃんのペースと距離を尊重しながらトライアルを進めてくださった里親様

ハマちゃんの為に、玄関の脱走防止柵やキャットタワー、先日の大きな地震の後には、ハマちゃんを背負って逃げる為にリュック型のキャリーまで購入して下さいました



ハマちゃん、籠ることはなくなりましたが、今度は、これまた購入してくれたペットヒーターを置いたダイニングテーブルの椅子の下がお気に入りに(笑)
『このペットヒーターってやつ最高なの…』
なでなですればゴロゴロしてくれるのに、自分からはあんまり近づいていては来てくれないハマちゃんに、うちに連れてきて本当にハマちゃんにとって良かったのだろうか
と最後まで悩んだ里親様。

悩んで悩んで、でも最後は、
『ハマちゃんのことが大好きです。これから距離が縮まるかどうかは分からないけど、ハマちゃんのことを幸せにしてあげたい、ハマちゃんと一緒にいたいです』
そうおっしゃって頂きました。
トライアル中も一生懸命ハマちゃんのことだけをを考えて下さっているのが痛いほど伝わっていましたから。
その気持ちだけで充分、その気持ちさえあれば充分です、と答えました

ずーっとハマちゃんと呼ばれて愛されたきたから…とのことで、【ハマちゃん】は【ハマちゃん】のままで無事正式譲渡となりました





ちょうど4年前、ゴミだらけの浜辺に遺棄されたハマちゃん。
それからずっと、シェルターのまとめ役として頑張ってくれたハマちゃん。
もう愛情独り占めしていいんだよ



里親様、どうかハマちゃんを最後のその時まで一緒に…末長くよろしくお願いします

シェルターにはまだまだずっとのお家を待ってる子達が沢山います
よろしくお願い致します


by.さくらんぼ🍒