笠間にある茨城県動物指導センターへの訪問に同行させてもらいました。
センターにいる犬たちと聞くと、凶暴なのではないかと思う人がいると思います。
私も実際にセンターへ行くまでは、凶暴な子が多いのでは?と密かに思っていましたが、そうではありませんでした。
檻の中にいてもなお、人が近づいてくると、しっぽを振って嬉しそうに近寄ってくる子が沢山います。
もちろん、このような子ばかりではなく、部屋の隅で数頭で固まってじっとしている子もいます。
噛むので注意、と書いてある子も数頭いるけれど、その子たちが噛んでしまうのにはちゃんと理由があって、人慣れが進めば、噛まなくなっていくでしょう。
様々な犬たちがいますが、一つ言えることは、凶暴で人に危害を与えるような子はいないということです。幸せになるべき犬たちが、散歩にも連れて行ってもらえず、檻の中でじっと過ごしている姿を見ると、本当に胸が苦しくなります。
殺処分の問題に対して、様々な意見があると思います。できるだけ関わりたくない、知りたくないという人も多いかと思います。しかし、私たちが見ないふりをして声を上げなければ、現状は、行政の姿勢は変わりません。
犬や猫の殺処分やそれに関わる費用は税金から出ています。私たちが払う税金が、命を「生かす」ためでなく「殺す」ために使われているのです。このことをしっかりと認識し、それをおかしいと思うのなら、私たちは声を上げなければいけないのです。
CAPINの訴えにより、センターの状況は昔に比べると改善したと聞きましたが、それでもなお、殺処分を辞めるという判断にはなっていません。
一個人、一団体ではできる活動に限界があります。県民、国民が動物保護、殺処分の問題と向き合い、行政に意見を伝えることが非常に重要だということを痛感しました。
どうかこの問題を見て見ぬふりをしないでください。
私たちは、全ての犬猫が幸せに暮らせるようになるために、この問題と向き合い、よりよい方法を模索していきます。
by なつみ