収容されている全ての犬猫の情報を公開すべきだとの要望が一部実現し、昨年2019年の春からは、茨城県動物指導センターのホームページに、
収容中の犬猫たち
のデータが公開されるようになりました。
従来は、飼い主による放棄犬猫は掲載されてきませんでしたが(当日殺処分でした)、数年にわたる交渉により、やっと飼育放棄犬も、生かされる可能性を完全否定されずに併せて掲載されるようになりました。
しかし、まだ全てではありません。子犬や子猫、小型犬は、掲載されていません。閉庁時に収容され移動する動物については外部からは見えません。
また、昨年のようにパルボ発生を理由とした立入禁止時にも、センターから愛護団体への移動や殺処分が行われていましたが、それについても
情報開示請求をし資料が手に入り、ようやく初めて中の動きを知ることができました。
収容された犬猫はすべてでなくとも、おぼろに(収容公表数と、実際に居た犬の数はやはり合わないのです)浮かびあがってきました。
殺処分された犬猫、譲渡された犬猫がどれかは、教えて頂けません。個別に聞けば答えて頂けるとのこと。この子は譲渡された、この子はもう居ません、と。
納税者への情報開示、透明性は民主主義の基本ですが、動物行政の分野において、情報開示が特に遅れ、密室化しているのは、関わる市民がごくわずかしか居ないからでもあります。
保健所や愛護センター、指導センターは、県民にとって、殺処分を行う辛い場所、耐えられない場所、なるべく行きたくない場所です。
密室のなかで、声をあげられない動物たち。
扉を開けることから全て始まる。まず知ることから。そして私たち人間には声があります。
今年の5.7更新分からは、新たに譲渡判定の結果「可否」も掲載されるようになりました。
ジリジリとまた一歩、前進です。
でも、ここに掲載されている犬は全てではありません。
ここには、95頭しか居ません。
5.8にセンターにいた犬たち、大部屋、ふれあい犬舎、子犬犬舎、負傷棟には目視で100頭おりました。
ここには、時間切れで行かれなかった本部棟のオペ室や検疫室にいた犬は含んでいません。
一頭でもかけがえのない命、だから生かすチャンスを、という視点で、センターに収容された全頭の情報公開を願います。
by 鶴田おかめ