さよなら、坂東ユリオ | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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ユリオ





2015年9月の鬼怒川氾濫による被災により、常総市は水没。被災動物支援を行なってきたCAPINでは、日系ブラジル人の飼い犬ユリちゃんをしばらく預かっておりました。


ユリオは坂東市を徘徊していた迷い犬でした。通りがかりの親切な方が保護され、その方は被災犬ユリちゃんの預かりボランティア様であったことから、私たちは飼い主探しに協力をしていました。

小柄なユリオの小さな首には、赤茶けた太い古首輪がはめてありました。その首輪には、やはり体に似合わぬ重たい鎖がジャラジャラ下がっていました。錆び具合から、大型の先住犬のお古だろうと推察されました。

フィラリアは陽性だったので、飼い主さんは予防をしていなかったということ、ユリオのことも探してもいないようで、届け出はなく、預かりボランティア様が被災犬ユリちゃんを里子に迎えられることになり、代わりにこの子を会で引き取ることになりました。

ユリちゃんの代わりに来た子。
オスだったので、名前はユリオ、としました。

ユリオはシェルターボランティアさんたちにたいへん可愛がって頂きました。皆様、ありがとうございました。

特に、最期の時間をご自宅に引き取り、苦しみをともに寄り添ってくださいましたぷうさんに、心から感謝を申し上げます。


以下、ぷうさんからのご報告

☆☆☆☆☆☆☆☆


闘病中だったユリオですが、本日1時15分
虹の橋を渡りました。

一昨日より発作を起こすようになり、昨日21時の大きな発作で
一度呼吸が止まりましたが、息を吹き返してからの旅立ちでした。

最期の瞬間まで生きるために、本当に頑張りました。

立ち上がりが難しくなってからも朝晩、シェルターに居たときと同じ時間に外に排泄に出たがったり。

お水も口元へ持ってこられるのを嫌がり、自分で飲みたがったり。

側から離れると、呼びに来たり。

最期まで自分の意思をしっかりと持って
生きていました。

本当に立派な最期でした。

ユリオを可愛がってくださった皆様に、ユリオに代わってお礼申し上げます。


ユリオと一緒に過ごした、この数日間
本当に幸せな時間でした。

ありがとうございました。

ぷうさん
☆☆☆☆☆☆

そして、次はチャンコさんからのメッセージです。

☆☆☆☆☆☆

ぷう様

ユリオの最期を看取っていただき、ありがとうございました。2年前にボランティアに来るようになってからの付き合いですが、当時指導してくださったクッキーさんが「ユーリ、ユーリ」と呼んで可愛がっていらしたので、私も初めから躊躇なくお散歩できました。夏は飲み水と別に水遊び用の容器をもらってたユリオ、ボランティアに行ってキッチンから声をかけると「お散歩行きた〜い!」と声を上げていたユリオを思い出します(涙)。
病気の苦しみから解放され安らかに虹の橋を渡って行って良かったネと声をかけてあげたいです💕


by チャンコさん

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これまでずっとお世話くださったユリオのボランティア様たち、フォスターペアレント様、水浴びをさせてくださった皆様、ごはんを送ってくださいました皆様、医療費を送金くださいました皆様、おひとりおひとり、ありがとうございました。


笑顔を守ってくださいました皆様に感謝。


ユリオから、ありがとう が天国から届きます。

毎日、届きます。

ユリオ、ありがとう、みんな君を愛しているよ。


by 鶴田おかめ