2.8 常総野犬ワーキンググループ会議 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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2月8日13時30より15時、常総市役所2階会議室で、常総野犬の解決に向けたワーキンググループの会議が約4カ月ぶりに開かれました。




今回も、常総市議の中村安雄先生に大変お世話になりました。



県と常総市、CAPINのワーキンググループで運営している常総野犬のシェルターは、2015年夏に始まりました。

まだ野犬は周辺におり、そのなかに半年のメスが2匹います。放置していてはまた増えます。譲渡していない成犬は15匹(センター5、預かり2、シェルター8)。慣らしと里親探しを本格化しなければならず、地域への啓発もまだまだこれからです。ようやく地元ボランティアさんが少しずつ集まり始めたところです。

ワーキンググループは3月で解散、シェルター解体、犬はCAPIN丸投げかセンターで処分、と言われてきましたが、12月20日の神達市長への申し入れ、小川一成元県議会議長の常総市の動物保護活動へのご寄付により、野犬シェルターは継続となりました。

公的な野犬シェルター。
県議の小川一成先生や中村市議、ボランティアの皆さんによって、これが守り抜かれた感があります。

動物愛護条例、協議会の制定の要望をしてから1月半がたちます。連日お電話をかけ、条例の骨子や下書きについては進捗状況を伺いましたが、電話でなくワーキンググループの会議でお答え頂けるとのことで、ようやっと返答を頂いたら、まだ具体的に進んでいない、下書きもないようで、、、さらに強く準備を求めました。

また、現在置かれているシェルターの場所について、1年前の引っ越し時より、県と市には防犯、安全対策について不安を訴えております。特にこのところ、ボランティアさんから安全面での懸念が寄せられていることをお伝えし、行政が関わっている施設で何かあってはならないはずと訴えました。周辺は不法投棄のゴミの山、煙突からは黄色い煙が立ち上ぼり、むせるような空気を吸いながら散歩をする。多指症の犬が生まれる環境汚染地帯に、ずっと野犬シェルターは置かれています。トイレもありません。ほっとお茶をのむ休憩場所もありません。泊まれないから慣らしにも限界があります。

ここで、野犬をつかまえて殺すのでなく、保護し生かす活動があり、行政が関わる公的な野犬シェルターがあることを、県も市も広報紙やウェブサイトに掲載しないので、ボランティア募集も里親探しもなかなか進みません。当会が勝手にやっているかのような位置付けです。こうして市民に知らされないままで1年半が経ちました。

顎代、足代、身銭を切って野犬の世話に来られるボランティアさん。一方で、県や市の職員さんは一頭でも散歩をし、餌入れを洗ったことはあったでしょうか。

1年半経ってみて、ボランティアさんに仮設トイレさえ用意されない、公的シェルターです。


ボランティアを何だと思っているのでしょう。


センターに収容され公示された常総犬猫は、水害以降、センターから全部引き出してきました。どれだけ常総に尽くしたかわかりません。CAPINのシェルターも我が家も常総の犬猫だらけです。

民間がこれだけ本気にやっているのに、会議に出てもお給料を得ている職員に、のらりくらりは許されません。

とにかく私はボランティアさんの安全と健康に責任があります。

周辺のパトロールやトイレ設置、こたつ部屋準備、シェルター移転も含めた環境改善について、お返事待ちとなりました。

移転先は中村市議に探して頂いておりました。ここは素晴らしい環境と施設で宿泊も可能です(私が転入し常総市民になり犬の慣らしでともに暮らす予定)が、今は水害関連物資の倉庫として使われていて、所管は教育委員会とのこと。ここの回答を待たねばなりません。

(中村市議と一緒に教育委員会に行って参ります。)


こちらでも国交省河川管理事務所や不動産会社をあたり、めぼしい場所を探っています。国交省からアドバイスを受けたことは、鬼怒川や小貝川の周辺の土地には民地が多いが国の土地もある、所有者は法務局で登記簿を見ないとわからないが市役所都市開発課なら把握しているし、国の土地なら常総市役所からプッシュしてもらうのがよい、と。

つまりは市役所のやる気次第ということ。

次のワーキング会議はいつかと問うと、4月以降と言います。担当者が代わり、また振り出しに戻るのでしょうか。そうはいきません。

会議のなかで、確認できたことは、ワーキンググループも常総野犬シェルターもとりあえず継続となったこと、

ボランティア募集やワーキンググループの活動についての市報掲載が来月に実現することです。

センターには、坂手地区の野犬の保護を訴えました。つかまえねば。手をこまねいていてはまた増えます。


そして、センターに残されたワーキング保護対象犬(今は5匹)の収容場所の整備には、早急に対応下さるよう要望しました。1年もセンターに置くのは虐待です。フィラリアの検査と治療は要望してきましたが、それさえ実現しません。もとはこのエリアの犬だから、殺さないで生かす対象にすべきと訴えてきました。が、常総市役所が野犬シェルターに場所をなかなか作ろうとせず、未だにセンターです。9月に常総に引き取り、作ってもらうチャンスがありましたが、流れてしまったのです。

茨城県では殺処分ゼロ条例が施行されました。殺さないことを目指す、これは茨城県民の意思なのです。行政は、民の代行をしているに過ぎません。主権は私たちにあり、決めるのは私たち。

常総市に犬猫の保護施設を用意して下さい。
生かそうと努力して下さい。
もう犬猫を笠間センターに送らないで下さい。
常総の公的施設で常総の犬猫みんな、常総市でミルクあげて譲渡して、助けましょう。


本来なら1匹でもみだりに殺したら犯罪です。
法律には野犬と飼い犬の区別はありません。
堂々と正論でいきましょう。


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常総市民として、みよちゃん、シェーキーさん、つのちゃん、染谷さんご夫妻、料亭ふじよしの女将さん(被災ココアの保護で知り合いましたが昨日もネグレクト虐待の相談を受けまして、会議後みよちゃんが対応下さいました)が同席されました。また、M博士さん、キキさん、みなとさん、えり子さん、うけらさん、川井とんさん、鶴田おかめがよその町から参加。


横浜から越してきて茨城県の酷さに驚き鹿島の野犬を保護されているエリ子さんほか、参加された皆さんから一言ずつの言葉を頂きました。

民間は身銭を切って、命助けています。
行政が本気にならないで、どうするのか。

4月以降でなく、明日、動いて下さい。
命を相手にしていることをお忘れなくお願いいたします。


会議のあとも、民間ボランティアが散歩とお世話です。

私たちは、動物への残酷な扱い、毒まきや処分、棄てられて死にゆくものを放置できないのです。だれも責任をとらない、お金も場所も与えない、その命を見殺しにできない、もう無償の愛で、動かずにはいられない、

殺すばかりの動物行政に流れる税金の一部でも、私たちのようなボランティアに来たら、医療費も家賃も心配せずいられたら、世話するスタッフを雇えたら、どんなに安心して活動できるでしょうか。

この8年、全国の、現場で奮闘する民間ボランティアさんたちの苦しみと不安と、変わらない行政への失望を見てきました。官僚が保身を棄てて、組織人から個に戻り、本気で内部からシステムを変えていく努力をしないと、動物にも人にも救いがないです。


by おかめ