お帰りなさい!~震災で消えた小さな命展3 最終日~ | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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昨年のゴールデンウィーク、CAPINがご招待して茨城・結城市で開催した「震災で消えた小さな命展3」

命展は1年をかけて全国を回り、ついに3月13日(日)、
宮城県石巻市のナリサワギャラリーにて最終日を迎えました。



飼い主さんたちが、絵になった小さな家族を迎えに来られ、
虹の橋を渡った大切な子たちと、一緒に家に帰れる特別な日です。

私も、CAPIN犬のチャッピーと、
CAPINの鶴田代表が依頼した多頭飼育現場で亡くなった犬の幸四郎をお迎えに、
初めて石巻を訪れました。



あの日から5年、自分の足で立ってみて初めて感じた様々なこと。
仙台から、ずっとCAPINを応援して下さっている方も駆けつけてくださり、
被災された際の体験を伺うこともできました。



あの日から5年、災害時のペット同伴避難をずっと訴えておられる、
命展主宰の絵本作家うささんの情熱は変わることなく、
うささんのご活動が全国を巡り、少しずつ小さな種をまき、人々の意識を変えていることを実感します。



昨年、結城市での命展が茨城では初の展示となりました。
その4ヵ月後の鬼怒川決壊。

5年前と変わらず、避難所に入れず亡くなったり、
置き去りにされてしまったり、行き場がなく彷徨った小さな命たちが、たくさんいました。

犬や猫、小動物といった愛玩動物は、飼い主にとっては家族と同じ存在であり、
かけがえのない命です。
その子たちを置いて来いと行政が見放すことは、飼い主の心を殺すことと同じです。
動物の福祉やペットの問題である以前に、
市民(人間)の問題として、行政の真摯な対応が必要であると痛感します。

1年間、各地を旅してたくさんの方々にお目にかかったチャッピーと幸四郎。
本当にお疲れ様!!


飼い主さんが続々と絵になった家族をお迎えに来られました。
うささんが、心を込めて送り出します。


亡くなった子たちを思うと、絵を何度見ても涙が出ますが、
それでも、いつも思います。

どんな亡くなり方であっても、この子達は幸せだったと。

飼い主さんにこんなに愛され、絵になって新しい命を抱いて、また一緒に暮らせるのですから。



生きているのに、捨てられる子。
飼い主がいるのに、過酷な飼育環境にある子。
生きているのに、ガス室に送られる子。

生まれてきたのに、

生きているのに、

大切にされない小さな命たち。

そんな命が、たくさんあります。


今回、チャッピーと幸四郎は、災害ではなく、人間の身勝手で亡くなった命として参加しました。

絵になった2匹が、たくさんの方の心に小さな種をまいてくれたことを、ただ願うばかりです。

次回「震災で消えた小さな命展4」、また茨城で開催できることを祈ります。
次は是非つくばで!!

命展主宰のうささん、
参加作家の皆様、命展のボランティアの皆様、ご協力されている展示会場の皆様に、
心より、感謝と敬意を表します。

(byドラメイ)

■結城でのCAPIN「震災で消えた小さな命展3」の主な記事:
「震災で消えた小さな命展3 in結城(~5月3日) 初日」>>>
「「決まりや制度がない場所で、すべての動物が助かった」 ~震災で消えた小さな命展~」>>>

■「震災で消えた小さな命展」はご寄付によって運営されております。
次回の展示のためにも、是非ご協力頂けましたら幸いです。
(CAPINとは別団体様です)

http://chiisanainochi.com/pub025/ouen.html