保護相談、相次ぐ | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ

当会にはメールや電話相談が相次ぎます。

助けたい人たちが困り果てています。


助けたいと思うのは人として当然だと思います。

これを放置できる感覚のほうがわかりません。



「どうしていいかわからない。

役場や警察に相談してもセンターを紹介するばかり。

放置かセンターでの処分をすすめられるだけ。」



私たちは、捕獲も含めた手術のお手伝い、病院紹介、里親探しの手伝い、子猫のミルクやりのサポート、場合によってはこちらでの預かりをしながら、ひとつひとつに対応をしていくよう心掛けています。


かつて自分が捨て猫たちを前に困ってしまい、どうしていいかわからなかった、

ほんとうに悩みました。


行政には解決の方法論もなかったし、そんな相談を持ち込まれても困る、といった対応でした。

お金を出す人もいない、自分の責任でやるしかないことがわかり、愕然としました。


そのときにネットで調べ、

捕獲器を病院で借りて、手術をしたことが始まりでした、

だからどうすれば助けてあげられるかの道筋を示すだけで、

人の心は救われるのをよくわかっているから、

何とかしてあげたいと思うのです。

(しかしできる範囲は限られています。)



助けられる人が増えていくことが、私たちの願いです。






木曜日、北茨城から相談がありました。


_______________

花園渓谷の公衆トイレで、脚の折れた子猫が捨てられている、

あばら骨が浮き出るほどのやせ方。

人に慣れており近寄ってきた。

日曜日にバイクで行って発見した。


火曜日に様子をみにいったらまだいた、餌をたっぷりおいてきた。

釣り人しか使わないトイレ。

沢はあるので水は飲んでいるのだろう。

どうしたらよいか。

______________


そうすると、やはりこちらとして話すのは、


「助けるなら早いほうがいいです。


大きさは?

月齢は?弱っていますか?食欲は?

まわにり兄弟はいませんか?」


小さいと聞くと、ミルクやり3時間おきなので低体温で衰弱します、

温めて、早く病院へ。

病院で待ち合わせましょう。

入院が必要なこともあります。

ミルクよりブドウ糖がいいかも、とにかく早く!」


と話します。




で、来たのは子猫でなく成猫、授乳の終わった子でした。


ミルクはでていなかったのでもう離乳したはずです。


近くに子猫はいなかったといいます。


(育ったのかな。釣り人が連れ帰ってくれていればいいけれど。)



あおともさんも駆けつけてくれました。



前脚は折れて、骨折した骨が飛び出ていました。


事故からだいぶ経っているとプリン先生に言われ、レントゲンをとって

そのまま入院となりました。


やさしい男性が依頼者でした。


丸投げすることもなく、シェルターでのボランティアを約束してくださいました。


また、この子の里親さがしにも協力をしてくれることになりました。


そして、治癒した暁には、ご家族が引き取られることになったのです。


*****



この日、病院から帰ったら、けがをした黒猫が玄関に届けられていました。

TNRをがんばる相談者の方で、捕獲器をお貸ししたことのあるHさんです。


急いでハンサム先生に連れて行き、治療と避妊手術をして頂くようお願いしてきました。


依頼者さんによればTNR希望。


でも、けんかで大きな傷がからだじゅうにいくつもできており、猫かハクビシンかにいじめられているようなので、これからは餌場に近寄れないことになるかもしれません。

この子はリリースでなく家のなかで飼ってもらうように交渉し、それが何とかかなうことになりました。

子猫はすでにHさんが保護されており、これから譲渡をされます。




***************

少し前に9匹の子猫がやってきました。












もふなさん、まりちゃん、うねうねさんに預かりをお願いし、みなおかげさまで大きく育ち、


ワクチンをすませてシェルター入りできた子もおり、譲渡が始まっています。



そのうちぼんぼりが風邪ひきで、戻ってきました。むっちりと太って、大きくなって、


感激でした。


もふなさん、ほんとうにありがとうございました。




***************


そして、昨日は雨の中よちよち歩いていた子猫の保護相談がありました。


中学生の女の子が学校帰りに保護したそうです。


桜川市からやってきたうすいミケの「さくらこちゃん」。



目薬して、レボリューションして、ごはんをあげました。



ビブラマイシンあげて、落ち着いたらミルベマイシンでおなかの虫を出して

風邪が治ったらワクチン、里親会です。





この子は、しろくんの里親様が火曜日にご寄附をくださったケージ
にさっそく入っております。


入院中の子猫がおりますが、その子用にと火曜日の夜に自宅に持ち帰り、組み立てておいたのが、急きょあった翌日の電話相談に対応して、さくらこちゃんがすぐに入れることになりました。


しろくんの里親様、ありがとうございます。

福島浪江からの、もう若くはないしろくんをお受けくださったことにも感謝ですが、

こうしてご寄附をくださって、さっそく使わせて頂けております。



さくらこちゃん、むっちりと可愛い長毛風のミケです。


可愛がってくださる里親様をさがしています。





こんな子を放置することはできなかった、という中学生の女の子の気持ちは、尊いものです。


会員の皆様も、この子を助けようよ、預かるよ、カンパするよと声をあげてくれていました。


助ける方向にみんなが向いています。


ありがとうございます。