春愁ふかむ 物差しも鋏もミシンも共に生き手擦れも 古び春愁ふかむ 縫い物がすきなのでいつも好き勝手にミシン で小物を縫ってたのしんでいますが身近にある 用具も古くなってきました鋏など切れが悪いと なんとなく気がしずみがちになつてしまいます
古里の夕暮れバスを待つかかはりもなき人なのに もの言ひてみたき古里の夕暮れ 古里を離れて何年経つかなあー~顔見知りの人も 少なくなり でも 誰かに逢いたい駅前のバス停 に待つ二、三人と一緒に立って待つことにしました 黄昏てゆく町並みがたまらなく懐かしい 傍にいる 人に何か話しかけてみたい そんな 親しみを 覚えました
春帽子を編むそぞろ雨 梅の花どき 降り篭り 昼を灯して春帽子を編む 暖冬で梅の花も見頃が早まって予想がつきませんでした 天気予報では晴れマーク楽しみにしていた 朝 何と まあ土砂降りの雨でがっかり しかたなく 薄暗い部屋に 電灯を灯し なにをしようかなー~ 帽子の編みかけがあったのをおもいだし続きをあんで ゐました 暖かくなったらハイキングに行こう などと思いながら
子犬吠えやまぬそっと闇夜の外へでて 子犬と星の空に遊べり 夜中に犬のモンスケがなぜか吠え止まなくて 近所に迷惑と思い抱いて外へでますと暗闇の なかモンスケ(マルチーズ)はおちついてきて 吠えなくなったけれどさむい 空には星がわずか きらめいている こうして闇夜の中のほしを沁みじみ 眺めるのは何年ぶりだろう 夜空に吸い込まれそうな ひとときでした
糸巻き糸巻きに(1尺3寸袖丈)と 力の入りし亡母の字のこる 1尺3寸の言葉さえ死語でしょうね 着物を縫うときには鯨尺と言うもの さしを使っていたそうです 母の裁縫 箱そのまま利用していますが亡母の 思い出の残る唯一の宝ものです へら 指ぬき 待ち針 など 懐かしいことばが入っています
コブラへびや とふウインドウショツピングの足阻む 首を擡げしコブラの剥製 商店街のウインドウをみながら用もなくぶらぶらと歩いて いるとギョツとして足がとまってしまいましたガラスの向こうに コブラの剥製が首を擡げて飛びついて来そうなのです
椿見詰めらる気配のありて ふりむけば 亡母丹精の椿くれない 何故かわからないけれど時には背後に視線を 感じることつてありますよね 生家の庭を ぶらついてゐたら何となくみられてゐるような 気がして振り向くとそこには亡母の丹精して いたくれない色の 椿が咲いていて亡母が 微笑んでいるようでした