信時潔「沙羅」 音が表す静けさ | 江古田・桜台の音楽教室! 歌いながら楽しくドレミをマスター♪声楽、ビジネス、普段の話し声にも。声に魅力をつけるボイスレッスン♪

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こんにちは、カンテウムの矢舗です。

 

 

今後少しずつ、様々な日本のうた、世界のうたについて演奏を交えて紹介していきたいと考えています。

 

 

まず今日は、信時潔作曲「沙羅」です。

 

 

 

信時潔は山田耕作と同時代に活躍した日本人作曲の大家です。

 

 

この「沙羅」は8曲からなる同名の歌曲集、『沙羅』の四曲目として作曲されています。

 

 

この曲の素晴らしさは、何といっても「音によって『静寂』を表現していること」だと思います。

 

 

 

 

 

夕暮れ、深い静寂に包まれた林の中でたったひとつ、

 

 

「沙羅の花がはらりと散る」

 

 

この唯一の動きに全てが集約されているという、俳諧の文化にも通じるいかにも日本的な詩情と言えます。

 

 

 

 

 

作曲者の信時潔は、同じような音の動きを繰り返すことで「変わらぬ静寂」印象的に表現しています。

 

 

 

この印象深い「静寂」は日本歌曲独自のものではないでしょうか。

 

 

そのような日本歌曲の素晴らしさを是非たくさん味わってみてください。