「声の支え」について:支えの正体は「もたれかかり」です。固めてはいけません | 江古田・桜台の音楽教室! 歌いながら楽しくドレミをマスター♪声楽、ビジネス、普段の話し声にも。声に魅力をつけるボイスレッスン♪

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こんにちは、カンテウムの矢舗です。

 

 

今日は、「声の支え」について少し書かせていただきます。

 

声は「体を固定する」ことではなく「もたれかかる」ことによって安定する。

 
ベルカント発声の非常に重要な考え方に、「アッポッジョ(支え)」というものがあります。
 
 
この「アッポッジョ」という言葉は「アッポッジャーレ」という動詞から来ていて、その意味は「もたれかかる」となります。
 
 
では「どこに」もたれかかれば良いのか。
 
 
これは多くの偉大な歌手たちが口を揃えて証言しています。
 
 
「吸った息の上に座りなさい」というものです。
 
 
体得はなかなか難しいですが、訓練によって息が十分に吸えるようになると、横隔膜の広がりをしっかりと感じることができるようになります。
 
 
この十分に広がった横隔膜の上に、横隔膜より上にある一切の自分の体を預けるのです。
 
 
このことによって強靭な支えを得ることができます。
 
 
多くの声楽訓練はこの技術の完成を目指して行われています。この「支え」の感覚が正しく得られているかどうかは、自分の日々の練習の方向性が正しいかを判断する基準としても重要なものであると言えるでしょう。