心を晴れやかに | small planet

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日々の散文。
もしくは 独り言。

心が晴れやかだと 夢をたくさん見るんだよ。
私は 一人が一番嫌い。 寂しいから。
心が晴れやかでないと 何にも夢を見ないの。
一人ぼっちだと 思い出は作れないから思い出せることがなくなってしまう。
だから みんなとたくさん楽しいことがしたい。

一年に一度の大きな幸せよりも
毎日少しずつの小さな幸せがいいよね。
お父さんと釣りに行ったことを思い出したの。
川べりで 大きな魚を焼いてみんなで食べたのよ。
とてもおいしかった。
富山の近くの川。
いったいあれはどこだったのかな?

私の心は 今とても晴れやか。
晴れやかじゃないときは とても悲しい。
何にも思い出せないから。

おいしいものがたべたいね。
みんなで魚釣りに行きたいな。
お父さんを思い出すかもしれない。
いつか行こうね。
でもうまく釣れるかしら?
なんていったって 釣りをしたのは ずいぶん昔だから。

たくさん夢を見たいと思うの。
そうすれば寂しくないから。

想い出をみんなで作ろうね。
たくさん作れたらいいよね。



これは、おばあちゃんの思いである。
おばあちゃんが話してくれたこと。
忘れないように、ここに書き留めておこう。
心が穏やかで、満たされていると
大切な記憶を取り出せるということなのだろう。
不安定な心では
正しい記憶を取り出すことも
自分を見つめることも難しいということだろう。
だから 私たちは心を見つめる必要があるのだ。
彼女が 大切な思い出を心の中から取り出せるように
私たちは 安心できる時間を作り出そう。



あんたの心はいつも晴れやか。
そうでしょ?
だっていつも笑っているもんね?
いつかいこうね魚釣り。
あんたの3月にね。

そう言ってばあちゃんは笑った。
「3月」ってどこから出た季節なのだろう。
私の産れた月?
会話の中には一度も出なかった季節。
いつか私が教えたことを思い出したのだろうか?





いつの日も
この人の心が晴れやかでいられますように。