私は言いたいことが山ほどある。そんな子供であった。
その内容は、どうでもよいようなことから、悩み事まで多岐にわたっていた。
しかし、口に出して言葉という音にのせて発信する勇気は少なくていつも不完全燃焼しているような子供であった。
ただ、昔も今もポリシーだけは変わっていない。
それは、どちらにしても自分を信じるということだ。
人生に、失敗と成功はつきものだ。
そのどちらが結果であっても納得しようと思っている。
お年寄りと日々の苦楽を共にしていると、多岐にわたるその様子に親近感を覚えてしまう。
良い意味で『わがままに、気ままに』自己表現に明け暮れているからだ。
泣いたり、笑ったり、怒ったり、喜んだりを実に気ままにやってのける。
怒っているのに時々本音を言う。
時々、私はその様子に翻弄されながらも愛おしいと感じる。
意地悪を言い合い、喧嘩をして、すぐ後に忘れたように仲良く笑う。
彼らは、言いたいことがたくさんあるのだろう。
それは、いくらしゃべっても終わりがないのかもしれない。
主張し続けるのも悪くないと思う。
生きるために必要ならなおのこと良い。