ゴルフ大会後の食事会の時...
たまたまご一緒になった
ご夫妻からこんな質問をいただきました。
『補助犬達はみんなおとなしいけど、
あえておとなしい子犬を選んでいるんですか?』
どうやら、ご夫妻も
1歳半になる犬を飼われているようで
元気すぎるその若犬のしつけにかなり手をやいているご様子。
アハハ、とんでもないっ!!!
生後8週といえども
抱けば叫ぶわ、暴れるわ。
あま噛みも酷くて腕は傷だらけ。
バンドエイドは必需品。
何でも食べちゃうから目は離せない。
身体に触れると興奮するから
ハーネスやリード装着も本当に大変!!
....な、子犬たちが多いです。
そう、私が言うと
とても驚かれた様子で質問が続きます。
『年齢と共に自然と落ち着くのか?』
...ま、多少はそうでしょうね。
ただし、時間だけに頼れば数年はかかると思いますが!
頭をひねるご夫妻。
ある程度、活発で積極的でやんちゃだなって
いうぐらいのパピーを選んで
最初に、ON/OFFスイッチを作るんです。
最初からおとなしいパピーは
人混みでお仕事するにはちょっと荷が重い
ことが多いので。
それに、意外かもしれませんが
人や犬に対して「フレンドリー」すぎる子も
公共の場では我慢することが多くて
お仕事するには逆にストレスになるんです。
『では、しつけのコツは?』
日常の中で、
犬がとくに何もしていない時を狙って
褒めたり、そっとご褒美を与えるんですね。
トレーニングやしつけっていうと
犬に何かを積極的にやらせて、
できたら褒めるっていうイメージがある
と思うんですけど、
同時に何もしない事も良いことだと
教えてあげる必要があるんですね。
『おとなしくして、いい子だね。』
『静かにしてくれてありがとう。』
普段からこういう時に褒められている子ほど
落ち着きが早いんです。
そして、それが
結果的にはイタズラの防止や
犬の精神の安定にも繋がっていきます。
しかも、
なぜ、ボクは今褒められたんだろうって
考えることで脳を育てます。
犬が何もしていない時こそ
(静かに)褒めるようにしてみてくださいね。
※おやつの音がすると起きてきちゃう子も多いのでおやつを与える時は予め用意しておくことをオススメします。
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