♂ヒメゴトリズム♀ | ~ ~ 寄せてはかえす さざ波のように ~ ~

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~ 生まれは男 生きる方向は女性性にあり? 豊かな人生を目指して書き綴ります ~

いつだったか(長女の)姉曰く、、、


「アンタ(←私のこと)ちっちゃい時メッチャ可愛かってん


からぁ〜♥近所のアイドルやってんでぇ〜!


(現在)こんなん(オッサンw w )なってもてぇ〜」と姉ちゃん、


いつものごとく、、


(屈託なく)のたまいお笑いになられたのでした……(ー_ー)ウフフ

(↑こういうとこ、笑&尊!)




それで?かな…[おとこのこ]扱いを受けた感覚も自覚もない、、


あるとしたら、近所の男の子たちに「オトコ?」と詰め寄られる


毎日に、(その)男子集団をキライになったことと、


「あなたオトコノコだよ!わかってる?」と、同園と近所の


女の子にチョイチョイ突っ込まれたことww。


幼稚園前後の4、5、6才の日常のおぼろげな記憶。






部屋の長細い壁にお姫様を描いた。。。


[〇〇(私の名前)おとこのこだから、おひめさまかくのも、


おにんぎょうもほしがったらアカンねんなぁ~]


幼稚園に通うようになって、女の子が欲しがるカワイイモン


(乙女心)に蓋するように暗示をかけていた。。。。


それでも!幼い女心(→気になる男子〜♡)は止まらないww。






小学校入学日。。。。


幼稚園の男子達から弾かれて、一部の男子らが迫ってきて……


ということが、毎日の園内外の生活で体験済みだったので


[コレが6年も続くの………]と、真っ暗闇しか見えない。。。


そんな中、同じクラスになったらしい!カッコイイ男子❤(ӦvӦ。)


にトキメキ↗、暗く沈む様に見えたわたしに気付いて肩車して


励ます、元気ハツラツのクラス担任の女先生に勇気をもらい、


明日が少し軽くなった。






自分のことを名前で呼ぶわたしに、担任の女先生が


「放課後残るように」と。。。



みんなが帰った2人きりの教室で、先生が「〇〇(名字)くん、


自分のことボクと言えないの?言いたくないのかな?」と


ハキハキ明るく尋ねたので、わたしは黙って頷いた。。。


すると先生は少しの間わたしを見て、何かを考えるように、、


「キミは男の子かな?女の子かな?」と聞いたので、


わたしはなんと答えたら良いか分からなかった。。。。


それを見て取った先生は「〇〇くんはまだわからないんやね?


それじゃ、学校では自分のこと「ボク」と言えるように練習しよう


ね!」と、いつもの元気を出して!と伝わってくる笑顔で、そう


話してくれた!


わたしは『おかあさんだって〇〇(自分の名)のことわかってくれ


ないのに、(家族ではないのに)わかってくれるひとがいる!


セカイがあるー!』と。。。。。


差射し込む陽はやや曇り、、それでも、教室の窓からの光は


ステンドグラスの様にキラキラ輝やき、暖かい音となって


降り注がれるよう。。。


わたしの閉じた世界を(結果として)照らし開けた先生。。。。


40数年前、《性別の違和感》なんて言葉、解らなかったし


存在も知らなかった当時、ソレを一人抱え頼る事も出来ない


幼いわたしに、突然理解を示す人が(しかも、家族ではない


人が)目の前に居て、『ソレはとりあえず、横へ置いておこう


か?』と、先生の提案は、小さな前進のキッカケとなった。



その後、学校内限定で、自分のことを渋々ww「ボク」と


言うようになった…?←昔々過ぎて………(笑)





近所の同級生男女と遊ぶようになった、その帰りに同男子1人が

「〇〇さん(同女子)が好きやねん、〇〇(わたし)はどの女子が

好きなん?」と尋ねられた。わたしが[好きな女子]は[仲が良い]で

あって、この男子の〚好きな女子〛とは、何か違う気がした。

だから『男の子が男の子を好きなのはオカシイんや…

この気持ち(違和感)しゃべったらアカン!』大きなヒミツと、

時々強く否定する『〇〇(自分の名)男の子じゃない!

間違ってるぅ!』と、心の中だけの訴えを持つようになる。





わたしが小学3年生で、(次女の)姉が6年で喘息で亡くなる前

頃、学校内で性別のことで責められることでなのか、強いストレス

を抱え込んでいた。

ある時、学校の遊具の登り棒を登っていると、股間の根元を

ギューと押し潰すと、違う世界に行ってスッキリする感覚を

知った。

それから、頼りの姉が亡くなり、不安やツライ時は、登り棒に

しがみつき現実逃避する様になる。


その逆に『オチンチン何でついてるの?!要らんー!!

(付いてるから)男の子(の枠)なんやぁ〜。。。

(それでも!)やっぱり(中身)女の子!』と、

密かに思ったり。



わたしの違和感は[男子として生まれたこと(≒オチンチンは

その証)]と、それに伴う周りの[わたしの存在を否定する

社会]にであって、身体(外見)に対しては、まだ軽かった。


運動は好きで抜群だったし、(自分は)カワイイと疑いなく

勘違いしてたからwww。







小学5になると、周りの男子に「産毛やからって生えっぱなしは

変」、遠回しにわたしを批難する声が聞こえてきた。

それまで、気にしたこともなかった(足の)毛www。

それどころか(ルックスに対して)コンプレックスは無かった。

(完璧!◯と思ってた節がある、我が家系故に。((笑))

だから『オカマ(女の腐った男)扱いやのに、ソコは女子扱い

なん?』と、納得がいかなかった。(●`ε´●)💢



それから1週間程迷った。

『毛を剃ったら濃くなるって聞いたしな、どうしよう〜』

でも、国語の時間に習った〈備えあれば憂いなし!〉がよぎり、 

『よしっ!剃るぞ!』と踏み切ることにした。


※この後、剃ったことメッッッッッッッチャ!!

後悔することになりますぅ〜((泣&笑))

‘’備えあれば………‘’←憂いしかないわっ💢❗www






中学生になり部活帰りの男子達から「右手で、オレは左手が…」

とか、男性器を刺激する話しが飛び出すようになり………

わたしは『男の子ってそんなコトするの?!サイテー!!

だから嫌ねんっ❗』と、(自分も男子やのにww)同じ人間とは

思えんかったwww。(謝)


その真逆、ある時遊具を支える鉄棒部分を使って(流石に

登り棒ではないけどww)、、溜まるストレス発散と愛される

コトを思い浮かべて、股間の根元部を強く押し当て潰していたら、

パンツの中に異変を感じた!?お漏らし?慌てて家に帰り、トイレに

入り確認したら、白くドロリとしたものを漏らしていた!?

何コレッ?!ハッとなった!!帰りに男子達が話していた精液……

ということは………精通……自分は気付かずに自慰をしていた!!

衝撃を通り越して、一瞬にして、自分が身体的存在的に男子と

いう、逃れられない事実を突きつけられた。

おちんちん何で付いてる?取り除いて!!要らないー❗❗❗❗







中学2、3年頃には″剃り男″と囁かれ、その言葉が刺さった。

「何で剃るん?男やのに?」を説明できなかった。

『日々男子になってゆく身体が嫌ぁー!』と叫ぶ、その底に

あるのは『体が男子なのは間違い!=存在(≒心?)は女の子❗』

と密かな気持ちが知られて、『やっぱりオカマやん!(笑)』

=変態!と、自ら貶められる状況を認めなければならなくなる。

周りからすると、たかが毛剃りかもしれない。

でも(その当時の)わたしにとって、存在そのものが揺らぐコト。

『心の内の女の子』は死守したかった………のかな。







中学時代は、男にならないとイケナイ!と、なりたくもない

(存在的に)男子の方向について行くことに必死だったけど、

卒業する頃には、男子を目指すのは無理やしやっぱり嫌やわ!

と、嘘のないキモチを確認することができた。

じゃあ高校は、一人の人として、自立できたら良いんちゃう?と、

男になる方向はホントの自分とちゃうんやから、と。


いざ!高校に入学したら、またまた(笑)そう上手く

いかないことだらけwww。

学生時代はどう頑張ってもこんがらがって終えることになる。


















先日、男性として生まれて(体は男性)、現在は女性(心と外見が

女性)として生活する、一人のトランス女性(男から女への社会的

性別移行希望者)が、戸籍上の性別変更を求めた裁判で、手術なし

で男性から女性への性別変更が認められた。



この裁判は、心が女性だとしても、身体が男性のままの人が、

女性専用スペースの利用を認められたのではなくて、

外観が女性として認められ、身体男性であっても男性としての

機能の恐れが無いと認められて、普段裸にならない場合において、

という裁判だと、理解できる。



この方は、性適合手術は受けてはいない様だけど、女性ホルモンの

投与を受けていて、女性的な外観に成っている事が認められて、

(衣服を着ての場合においての)日常生活を女性(の戸籍)として

暮らす権利の保障を得たと、情報で知った。















あなたと知り合いでもないし、何かを知っているのでもない。

伝え聞くところ、年齢は私より少し下のようだけど、ほぼ同世代。
(←勘違いなら、ごめんなさいm(_ _;)m)



私はあなたみたいに、ホルモン治療も何もしていないけど、、、

心と体の違和感を感じ生きてきた、場所と空間を超えた同士だと

思っていて、だから、想うところがあります。


あなたが、お風呂やトイレに入りたいから、戸籍を変更してほしい

と、声を上げたのではないということを。


元々からの女性や、手術を受けて外見を女性に変えた方々の権利や

日常を脅かす目的でないということを。





性別不一致による苦痛の軽減と、尊重の回復をもたらすために、

人生をかけて、やっとの思いで掴んだ安堵の土台だと、

私はそう理解しています。

生きる権利を自ら求め、その行動が結果に繋がったと、

あなたは、恐れることよりも、自らを活かす方向を選び歩むと、

決意したのだと。