とある日のお話です
ちょっと
前の出来事の回想です
1話完結なので
長文いきます
去年
幻さんと急接近した日
その翌日が
幻さんの
誕生日
幻さんから教えてくれたの
幻『教えたので期待してますから』
って
急接近してLINE交換したばかりの
幻さんに
そう言われたの
でも
まだ何も知らないし
出過ぎた事も出来ないので
スタバのチケットしか
プレゼント出来なくて
それでも
喜んでくれたけど
今年は絶対に
去年の分も
お祝いしたい
と
決めてたの
最高の時間を
プレゼントしよう
事前に
幻さんには
日程の予定を聞いて
都合がいい日を選んでもらって
その日を
空けておいてもらったの
さすがに
誕生日当日は
マズイでしょ
誕生日がすっかり過ぎてしまったけど
ある週末前の日に決定
お店は
何度か利用した事がある
オシャレなお店
知り合いがそのオーナーと友達なので
予約するにあたり
知り合いに
名前を出す事を了承もらって
予約の電話を入れた
希望の予算を伝えて
メニューは全て任せた
コースの最後には
ケーキを
プレートにネームを
入れてくれると言うので
幻さんの下の名前を告げた
職場から
予約の電話をしていたので
幻さんの名前を伝える時には
とっても小声になってしまった
そして
プレゼント
アウトレットにて
スポーツブランドのウェアに決めた
色んなお店を廻ったけど
ひとつのデザインがとっても気に入って
そして
幻さんに
似合うってピンときたので
ほぼ即決で購入
着ている姿を
見たいけど
きっと
私の前では着てくれないよね
当日
私は仕事をお休みして
午前中にまつパー
ずーっとマスカラ我慢して
まつ育してたので
見事に育った自まつ毛が
くるんとあがってる
午後はネイル
デザインはここはあえて
ラメとかフラッシュとかやめて
グレージュカラーをワンカラーで
薬指にさりげなくストーンをのせて
もらったの
まつ毛も
ネイルも
満足な仕上がりで
気分も上がるよね
帰宅して
シャワーを浴びて
メイクをして
デート服に着替える
家を出る少し前に
幻さんから
時間の確認LINEが届いたの
当日まで
今日の日の事
LINE来なかったから
ちょっとだけ心配だったけど
確認のLINEが来たので
心配事が一気に消えたの
そして私は
もう
家を出れるので
早めに出発
途中でパン屋さんで
幻さんの明日用にパンを買ったりして
もちろん
早めに到着しちゃったから
近くのコンビニで
時間調整
幻さんのおうち近くまでお迎え
しかし
ここでアクシデント
もう何度も迎えに行ってるのに
道に迷ってしまったの
焦って
ナビ使ったりして
到着した時には
すでに幻さんは居て
待ち合わせ時間もギリギリだったの
なんだよぉ
どしてこんな間違いするのかな
助手席に乗り込んで来た
幻さんは
ワイシャツとスラックス
すっかりこれが仕事着スタイル
とっても疲れてる様子。。
幻『流石に疲れたよ
寝ちゃいそうだよ。。』
目的地のお店まで
片道30分はかかる
だから
私『いいよ寝てて
着いたら起こすから』
幻『俺は失礼な人間だけど
隣で寝るとか
さすがにそこまで失礼じゃないよ』
でもグッタリしてるよね
お店に到着
週末だけど
わりと空いていたので
居心地がいい
幻さんも気に入ってくれた
メニューも
事前におまかせしていたので
飲み物をオーダー
私は運転手なのでジュース
幻さんはハイボール
いっぱい笑って
お喋りして
そして
山ほど出てくる
お料理に
苦しいと言いながら
食べた
けど
ほとんど幻さんに
食べてもらったけどね
グルメな幻さんが
お料理も気に入ってくれて
嬉しかった
そして
ラストは
ケーキ
なんと
ハッピーバースデーの歌を歌いながら
運んで来てくれて
店内のお客様も拍手してくれたりして
もちろん
サプライズだったから
びっくりの恥ずかしそうだったけど
これも喜んでくれて
名前入りのプレートを
写真撮ってた
そしてポロっと
こういうのしてもらうのは
やっぱり嬉しい
って
いつも素直な気持ち言わないから
それだけで
心があったかくなる
気づけば
22時近くに。。
お店を出る
幻さんは
会計を気にしてた
でも
誕生日なんだからね
主役なんだから
心配ご無用よ
車に乗り込み
私は後部座席から
紙袋を取り出して
幻さんの膝の上に投げた
幻『え何
もーいいのにーー』
私『だって。去年とか何もしてないし』
気に入ってくれたのか
どうだか分からないけど
絶対似合う
時間は遅いけど
このまま帰るのは
なんだか寂しい
少しだけ
アテのないドライブでも
幻『だったら飛行機観に行こう』
幻さんのナビで
飛行機が見える公園に行く
金曜日の夜だったから
カップルが
わりといて
夜のエアポートが
とっても綺麗に見える
そして
頭上に飛び立つ飛行機
少し肌寒くて
幻さんとくっついて観る
幸せな時間
いつも思う
このまま時間が止まればいいのに
って
車に戻る
まだ帰りたくない
もうじき
日付が変わる時間。。
でもそれを
私も
幻さんも
言わない
幻さんのお家は
近いのに
遠回りして
ちょっとしたドライブ
田舎はいっぱい
あぜ道がある
幻さんが
『そこ曲がって停まって』
私は幻さんのナビのままに
次に
幻『エンジン切って
ライトも消して』
静かに従う
真っ暗な景色
静かな車内
幻さんとキス
幻さん。。
『外でシタイ。。』
車から降りる
そしてまたキス
愛を確かめる。。
幻さんを受け止める
気づけば
とうとう
日付を超えてしまった
車に乗り込み
手を繋いで
幻さんのお家前まで
送る
到着。。
幻さんが
今日の日のお礼を言ってくれて
そして
定番の
私の膝に手を置いて
『またね』
唇に触れるくらいのキス
車から降りて
家の方へ帰って行ったの
私のプレゼントの紙袋を
ぶら下げながら
暗闇の中を消えて。。
二人の時間は終了
来年の誕生日も
きっと
二人でお祝いしてますように