子どものための教育学
実践編(☆:著者 T:教師 C:子ども)
T「今日から、新しい学年、クラスが始まりました。私が担任です。」
T「みなさんは、どんな1年にしたいですか。」
T「思考が現実になるという効果があります。私たちの思考は、私たちの現実に強い影
響を与えます。『こうなりたい』と強く思い描けば、その方向に自分の行動や選択が
導かれていきます。逆に、『自分にはできない』と思ってしまえば、それもまた現実
として自分を縛りつけてしまうのです。だから、『人は思った通りの現実になる』と
いう考え方から、どんな1年間にするのか、どんな自分になるのか、今決めましょ
う。」
T「先生は、みんなにとっていい担任でいられるよう、先生のいいところを見せていき
ます。だからみんなは、私が自慢できる子どもたちでいられるよう、みんなもいい
ところを見せてください。これが初めの約束です。」
☆ピグマリオン効果という研究があります。子供は教師が思った通りに変わっていくという効果です。
先生が、この子は必ず良くなると思い描けば、必ずそう変わっていくのです。しかし、子どもの日々の成長は、なかなか気づけません。ですから多くの先生は、1,2週間から1か月くらいであきらめてしまうのです。
ところが、子どもの成長は、実はすごいのです。生まれたときは、50cm。
それが、10年たつと1m50cmになります。
もちろん個人差はあります。つまり10年で1m成長するのです。そうすると、
20歳では2m50cm、50歳では、5m50cm、60歳では、6m50cmになるのです。
いませんね。そんな人は。いたらもう奇跡の人です。
でも実はいるんですね。
目の前に。
100歳になったら10m50cmの身長になる奇跡の勢いで成長しているのが、目の前の子どもたちなんです。
ですから、実は今日のこの子と、明日のこの子では、別人になっているくらいの成長をしているのです。
だから、ピグマリオン効果は本当なのです。
そして、それは子どもが自分自身をどう決めるのかにもつながります。自分は必ず素晴らしくなると決めれば必ずそうなっていくのです。