子どものための教育学

 

実践編(☆:著者 T:教師 C:子ども)

 

4 いいところを見せましょう。

T「今日から、新しい学年、クラスが始まりました。私が担任です。」

 

T「みなさんは、どんな1年にしたいですか。」

 

T「思考が現実になるという効果があります。私たちの思考は、私たちの現実に強い影  

 響を与えます。『こうなりたい』と強く思い描けば、その方向に自分の行動や選択が 

 導かれていきます。逆に、『自分にはできない』と思ってしまえば、それもまた現実 

 として自分を縛りつけてしまうのです。だから、『人は思った通りの現実になる』と

 いう考え方から、どんな1年間にするのか、どんな自分になるのか、今決めましょ

 う。」

 

T「先生は、みんなにとっていい担任でいられるよう、先生のいいところを見せていき

 ます。だからみんなは、私が自慢できる子どもたちでいられるよう、みんなもいい

 ところを見せてください。これが初めの約束です。」

 

☆ピグマリオン効果という研究があります。子供は教師が思った通りに変わっていくという効果です。

 

 先生が、この子は必ず良くなると思い描けば、必ずそう変わっていくのです。しかし、子どもの日々の成長は、なかなか気づけません。ですから多くの先生は、1,2週間から1か月くらいであきらめてしまうのです。

 

 ところが、子どもの成長は、実はすごいのです。生まれたときは、50cm。

 それが、10年たつと1m50cmになります。

 もちろん個人差はあります。つまり10年で1m成長するのです。そうすると、

20歳では2m50cm、50歳では、5m50cm、60歳では、6m50cmになるのです。

 

 いませんね。そんな人は。いたらもう奇跡の人です。

 

 でも実はいるんですね。

 

 目の前に。

 

 100歳になったら10m50cmの身長になる奇跡の勢いで成長しているのが、目の前の子どもたちなんです。

 

 ですから、実は今日のこの子と、明日のこの子では、別人になっているくらいの成長をしているのです。

 

 だから、ピグマリオン効果は本当なのです。

 そして、それは子どもが自分自身をどう決めるのかにもつながります。自分は必ず素晴らしくなると決めれば必ずそうなっていくのです。