candy -4ページ目

I wish

私は願った

あなたがいなくなりますように。


どうかこの世界から
あなたがいなくなりますように。


心から思った。


涙を流して空に祈った。


星に祈った。


月に祈った。




あなたのこと

好きとか嫌いとか憎しみとか恨みとか
そういうのはもうなくて


ただ、空虚な気持ちだけがポカリと
私の心に穴を開けて


あなたがいる限り
この穴は深く闇を増すばかりで


あなたがこの世界からいなくなったら

どれだけホッとするだろう。

どれだけ胸を撫で下ろす気持ちだろう。

どれだけ未来が見えるだろう。


八方塞がりで、行き場もない私の世界がきっと
動き始めるだろうと思う。



私をこれほどまでに憎む人が
この世界からいなくなれば

私は少しだけ、
自分を好きになれるかもしれない。

少しは、自分を認めてあげられるかもしれない。




もうこんな風に苦しまなくていい


そうなれたら
どんなに幸せだろう。



今までは
私は自分がこの世界からいなくなればいいと 
そう願ってきた。


でも、私は守りたいものがある。
大切なものがある。



自分だけしか大切にできないあなた。
自分だけを守ることに必死なあなた。
 
そんなあなたが
いなくなればいい。



だから
私は願った。


どうか、
どうかこの世界から


あなたがいなくなりますように。


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We don’t care anymore.


Never face each other

One bed, different covers

We don’t care anymore

Two hearts still beating

On with different rhythms

Maybe we should let this go

We’re falling apart, still we hold together

We’ve passed the end, so we chase forever

‘Cause this is all we know

This feeling’s all we know




楽しかった思い出が燃えて


嬉しかった言葉が灰になった


短い永遠が遥か遠く


輝くことのない星になる



オセロボードは瞬く間に黒に変わり


ふたりのゲームは終わりに近づき


冬の匂いを冷たい空気が運んできて


寄り添うこともないふたりの影が


深い闇に吸い込まれていく



四季の移ろいには

なんの意味もなくなり


私たちはもう

何もかも気にならないくらい


何もかもが


どうでもよかった。


私はただ

燃えていく思い出を眺めてる

昨日も今日も明日からも


止めることの出来ない炎を

灰になるまでずっと

眺めている。

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I'm strong


彼が帰宅して
食事の用意を済ませたら
私は寝室へ行く。

顔を合わせる時間をなるべく少なくして
必要最低限の会話しかしない。

お互い目も見ない。


きっともう
触れ合うこともない。



私は私だけで楽しめることを探し始め
行動範囲を広げようとしている。

私の側に彼がいなくても
なんの問題もなく
むしろ隣に彼がいない方が
なんの問題もないという事実を
日に日に増やしていく。


彼がいないと安心する

彼がいないと自分でいられる

彼がいなければ自分を認めてあげられる



ふいに
楽しかった日を思い出し
立ち止まりそうになるけれど


私はもう
先に進まなくてはいけないから。


やがて来るはずの別れを
最高の形で締めくくれるように

彼から旅立つ訓練を重ねていく。
そう決めたから。



私たちの未来
努力や忍耐や思いやりで切り開けると信じてた。

でももう、それは無理なんだと分かった。

「私たち」のままで
幸せを見つけることは出来ないんだと
私は気付いてしまったから。


今の私がすべき事は
「私たち」を終わらせる準備と覚悟。
 

私は多分


彼よりも遥かに強い。



現実を受け入れて
現実を受け止めるまでは
人一倍時間がかかってしまうけれど


1度覚悟を決めたら
誰よりも冷静に受け止めて戦える。
 


前にも二度経験した。
自分じゃどうしようも出来ない
打ちのめされる出来事を。


受け入れたくない現実に
必死で抵抗して
泣いて、塞ぎ込んで、絶望した。


だけど
それから先



私は誰よりも冷静だった。



何をすることが最善か、
何を準備すればいいか、
私はどう立ち振る舞えばいいか、


計画を立て、決意をし、実行してきた。


どんな結果になろうとも
やれることは全てやったと思えるように

私は全力で前を向いて戦った。
出せる力は全て出した。


周りも驚くくらい
普段の私とはまるで別人のように

しっかりと地に足をつけて
戦いに挑んでいく事が出来た。



多分
私は、本当は強い。






今もそんな気持ちでいる。


「私たち」はもう終わった。

手に入らないものは、もう追い求めない。
変えられない現実は、受け入れるしかない。

私は頑張った。
頑張る気持ちが微塵もない人を相手に
必死で頑張ってきた。


悔いはない。 


やれることは全てやった。
伝えたい事は全て伝えた。


それでも変えられないのなら、
これが潮時。


私はもう「私たち」のために
頑張るのを終わりにする。


そしてこれからは
「私」のために頑張ろう。



もう「私たち」のために頑張らなくていいんだと思ったら、涙がこぼれた。

悲しくて泣いたんじゃない。

安堵からだった。


もう、
いつまでも終わらない
苦しいだけの戦いをしなくてもいい。


やっと別の選択肢が与えられた。

やっと別の戦いができる。


「私たち」のリングからはもう
降りてもいいんだ。


これからは自分との戦い。

私は負けないから。



きっといつか、
幸せになれるから。

彼がいなくなった私の世界に
「私たち」には掴む事の出来なかった
自分の居場所と幸せを見つけるから。



さようなら。



まだ私たちは一緒にいるけれど

心の中で、先に言っておくよ。


さようなら。
「私たち」。

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first love


また、彼に誘われた。

夏の始まりに数年ぶりに再会して
それ以来ほとんど連絡してなかったのに

会いたいって言われて
嬉しかった。


ずっと会ってない年月
私たち歳も重ねて
引き返せない道を歩いてきた。

それぞれ別の人生を生きてきた。


再会して、幻滅されたかな
もう昔とは違うって思われたかな
私とは、もう会う理由もなくなったかな

そう思っていたから。


でも、また私に会いたいって
そう思ってくれたんだね。


それが下心だろうと
なんでもいいんだ。

下心ですら嬉しく思える。


私のことを、女性として見てくれる。
私のことを、人間として扱ってくれる。

下心からでも、優しい言葉をくれる。
下心からでも、見つめてくれる。



違和感と嫌悪感と義務感の中
無理やり私を抱いていたあの人よりも
何倍もいい。


好きでもないのに、演じて、気持ち悪かった。
そう言われて

じゃあもう私には二度と触れないでと言った。



あれから、あの人とはほとんど目も合わさない。


私は努力していた。
また仲良くしたかった。

好きなフリの演技でも
それがいつか本物に変わればいいなと
歩み寄る気持ちで接していた。

あの人から優しくされて、触れられて、
ケンカしてる時よりよっぽど良かった。
嘘の幸せでも、不幸なままより良かった。

でも、そう思っていたのは私だけ。

あの人は、
憎しみでいっぱいの私に優しくするのも
触れるのも、抱きしめるのも、
苦痛で気持ち悪くてたまらなかったみたい。


散々酷い言葉を吐かれて
私の中でまた、何か終わっていった。


頑張れば修復できるかもしれないって
1%くらい希望を抱いていたけれど
その僅かな希望も崩れて灰になった。



だからもう、他の誰かに抱かれたとしても
あの人に対する罪悪感もない。


私は愛されたいし
求められたいし
大切にされたい。


愛されることが叶わなくても
せめて、私に触れたいと思ってくれる人に
触れられたい。



嫌々、無理やり、仕方なく
そんな風に触れられるのは耐えられない。 



愛なんかなくてもいい。

体温だけでいい。



私を抱くために
下心と欲求のために
精一杯、優しい言葉をくれるなら
私はそれでもう十分だよ。

私を手に入れるために
努力してくれる人がいるのなら

私はそれでもう十分だよ。



罵倒と非難と冷たい心で憎まれ続け
存在の価値もないと言われて
睨みつけられながら過ごす日々の中

どんな理由だろうと
優しい言葉をかけてくれて
話しを聞いてくれて
優しく見つめてくれるのなら


私はそれでもう、十分過ぎるんだ。




一時的な欲求だろうと
私を求めてくれるのなら

私に会うため
遠くから来てくれるなら

私はほんとに嬉しいよ。




今度彼に会ったら
きっとキスするよね。


この間はお互い惹かれても
ギリギリの距離を保っていた。

キスしそうな距離にいながら
2人とも躊躇していた。


だけど、
また会いたいって言ってくれたのは
勘違いじゃなかったって事だよね?


彼は、初恋の人。

青春時代のほとんど
あの人を想っていた。

私は二番目の恋人。

いつも、あの人の1番にはなれなくて
でも友達にもなれなくて


ズルいよね。
フラれもしない、彼女にもなれない、
あの人のことで、たくさん泣いたりもした。


だけど全ては甘酸っぱい思い出で

あんな風に精一杯恋愛できて楽しかった。


恋愛だけで頭をいっぱいに出来る自由が
今では羨ましいくらい。


私の人生で
1番輝いていた頃。

1番人間らしく、心のままに生きれた頃。


その思い出のほとんどに
あの人はいるから。



いつも側にいたよね。

周りがわざと私たちに気を使うくらいに
私たち見つめ合って笑ってた。



今度彼に会ったら、
きっともうお互い躊躇しない。


キスしない方が不自然な私たちだったから
一緒にいたら自然にきっと。


ペアじゃないリングを
私たち左手の薬指にしているけれど



彼は遊び人。

私は寂しい人。



そんな2人がまた会えば、きっと。

 


私たちはずっと、
いつも特別で 

あの頃からそれは変わらない。


私の初恋の人。
いつまでも特別な人。


お互いに別の人がいようとも
どれだけ離れていようとも
未来があるわけじゃなくとも


2人でいる瞬間は
2人だけの空間に変わっていく。


その瞳に見つめられると
私はいつも目を反らせない。

そして吸い込まれるように
キスしてしまうから。

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Don't touch me. I'm begging you.


「もう 私に触れないで」


少しも、触れないで。


これからはもう

二度と

私に触れないで。


あなたが私に触れる理由はない。


私は自分の自尊心を守りたい。


だから、もう二度と触れないで。




永遠に。

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