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Life

ねぇ、生きていると

本当に目まぐるしく日々が過ぎてゆくね


毎日が風のように私の傍を通り過ぎていく。



春も夏も秋も、そして冬も

いつの間にか私を追い越していく。



いつの間にか寒くなった風に頬を打たれ

ハっと気付く。


あぁ、もう冬だったんだね。



変わらないでいて欲しいもの


変わってほしいもの


どうして上手くコントロールできないんだろう。


どうして、いつも何かしら

心にザワつく不安があるのだろう。


ただ、安らげる時が

どうしてなかなか来ないんだろう。


何ひとつの不安もなく

眠りにつける日があったならいいのに



一年はあっという間で

もう今年は終わりまでカウントダウンを始めている。


歳を増すごとに

月日が流れるのは早くなり、

去年のことが、ついこないだみたいに感じる。


それでも一年前と今とは違うことも沢山あり、

良いことも、悪いことも、色々と変わってゆく。


来年の今頃

今ある大切なものが何一つ変わらずにいて欲しい。


もっと良くなっていけば嬉しいけれど

現状維持だってかまわないから、


もうこれ以上の不安が私を苦しめませんように。


毎日が過ぎるのが怖い


あまりに速過ぎて

未来を見るのが怖い


いつだって未来は気付くとそこに来ていて

現在に変わっている。


数え切れない過去たちが

不安な未来よりも輝いて見える。


人間という生き物は

とても生きずらい生き物だね。


もっと動物みたいに本能だけで生きていけたら

不安や悩みや、未来のことなんて考えずに

現在を精一杯生きれるのに…。



絶対に買えない時間

絶対に変えられない過去



私はどれくらい無駄にしてきたんだろう



これからどうにか出来るのは未来だけ


もう無駄にしたくはないよ



来年は、もっと踏み出せるといい。

未来へ、希望を持って、歩き出したい。


candy

Nightmare



世界から私が消えたら


あなたの世界には光が射す

まるで長い悪夢から覚めるかのように

あなたは自由になる



私は夜の闇から来た
あなたを閉じ込めようと


けれどもう
私に力は残っていない


あなたから夜が去れば


まるで長い悪夢を見ていたかのように、私を忘れるね


IF



もしも私が死んでも



あなたは何も変わらずに、今まで通り生きるんだろうなと思う


私が死んだ夜も、あなたはベッドに入った瞬間眠りにつけるでしょう


一度も目が覚めたりしないで、朝もなかなか起きれないでしょう


私の葬儀も冷静にきちんとこなすでしょう


お腹もすいて、いつも通り食べるでしょう


数日仕事を休んだら復帰し、同僚と笑い合ったり、今までと同じくゲームをして遊ぶでしょう


家に帰ってきて、
私がいない寂しさを感じても、テレビをつければすぐに忘れて、お笑い見て沢山笑うでしょう


今まであまり会えなかった友達と沢山会って、昔話や下らない話で大笑い出来るでしょう


私の荷物を整理する時、思い出の物もためらいなく捨てるでしょう


私の家族とも、どんどん疎遠になり、法事の時くらいしか顔を合わせなくなるでしょう



私が死んだら一生独身でいると思うって言っていたけれど、

きっとあなたは数ヵ月後には好きな人でも見つけてるでしょう


そして1年くらいしたら、また結婚するでしょう


今度こそ普通の幸せを手に入れて、念願の子供も産まれ、幸せに暮らすでしょう


そんな頃には
私の事はもう、ほとんど覚えていないでしょう


二人で行った場所

話した事

思い出


あなたは今でもすぐに忘れてしまうんだから、
私が死んだら尚更だね。


新しい奥さんが、私との写真とかは全て捨ててと言えば、あなたは捨て去るでしょう


思い出の物は全てなくなり

思い出も全て消え去り


あなたの記憶と心から私は消えてゆくでしょう



あなたが私の事を振り返った時に唯一思い出せるのは、結婚生活が辛かったという事だけでしょう



そして私は本当の意味であなたの中から死んでゆく



「私はあなたの心の中で、いつまでも生き続ける」

よくそう言うけれど


私はあなたに忘れ去られるだろうから、あなたの中に生き続ける事は出来ない



あなたは私が死んでも、引きずるような人じゃない


「悲しんでも死んだ人は戻らないんだから」と割り切れる人。


私の存在に人生を左右されたりしない人。


私がいても、いなくても
あなたの人生は変わらない


不眠症になったり、鬱状態になったり、何もする気が起きなくなったり、笑えなくなったり、会社に行けなくなったり、食べれなくなったり、1日中泣いて過ごしたり…


あなたにはそんなこと起こりえないね。



私が死んだその日から

あなたは正気でいられる


そして


悲しいや寂しいよりも

何よりも


あなたはホッとするでしょう



私から解放されて、やっと自由になれて



あなたは誰の事よりも自分を愛する人


これからは私のために自分を犠牲にしなくてもいいから、ホッとするでしょう



何年もすれば、私の命日も誕生日も忘れて


いつか声も顔も思い出せなくなるでしょう


1年に1度も私を思い出す日はなくなるでしょう



私はあなたの思い出にも、
記憶にも、

心にも、


どこにも居場所はなくなり


あなたから完全に消えてなくなることでしょう

Liar



あたしは嘘つき。


幸せそうに見せて

元気そうに振る舞って

周りを騙してる


「あなたみたいに幸せになりたい」と言われる事が度々ある。


本当の私を知ったら、きっと自分で良かったと思うはず。


私みたいじゃなくて良かったと思うはず。


なんで私は幸せを装うんだろう?


きっと、幸せなフリをすることが自分を保つギリギリの手段なんだ。


そして、可哀想な人だと思われたくないんだ。


自分を取り繕って、強がって、見栄を張ってるんだ。


幸せなフリをしてる自分を客観的に見ていると、なんだか他人の人生を眺めているよう。


みんなに映っているような私が本当に現実の私なら、どんなにいいだろう。


でも実際は違う。

全然違う。


いつも死にたい気持ちや孤独感と戦って、不安に押し潰されそうになりながら、病気と一緒に生きてる。


もう10年以上も…。


幸せを感じる時に、このまま死ねたらいいのにと思うような私。


眠る時に朝が来なければいいのにと思うような私。


私の本当の姿。




そして、あなたも嘘つき。


私を愛してるように振る舞い、大切に思っているように見せてる。


本当は違うでしょ?


分かってるんだ。


あなたが私から逃れたいと思っていること。


私を選んで後悔してる事。


私に対して、もう昔のような愛情を持ってない事。



私といても幸せより苦痛の方が大きくて、もうウンザリしてる事。


自分の人生を台無しにされたと私を恨んでいる事。


そして、それらの気持ちを持っていることに自ら罪悪感を抱いているから、無理矢理愛してると思い込もうとしている事。


責任感と罪悪感で、私を愛してるんだと自分に言い聞かせているんでしょ?


本当はもう、私を愛してなんかいないでしょ?


あなたは自分でも気付いてないのかもしれない。


マインドコントロールで、私を愛してると思い込んでいるのかもしれない。


でも感じるんだ。
毎日あなたの心が離れていくのを。


私を疎ましいと思っているのを。


昔みたいに私を追いかけるどころか、避けているのを。


私の顔を見れば溜め息が出て、私が口を開けばウンザリするんでしょ?


うちに帰ってくるのが憂鬱で、私がいない場所では気持ちが軽くなるんでしょ?


私といても、疲れるだけで幸せを感じれないでしょ?


もし私が死んだら

あなたは悲しいよりもホッとする気持ちが大きいんじゃないかな。



あなたが私と今一緒にいるのは責任感から。


誓ってしまって、見捨てられないから。


私を捨てて、自分がその罪悪感を背負って歩いていくのがイヤだから。


別れを告げて、そのせいで私がどうにかなったら後味悪いと思ってるから。



だから私と一緒にいる。


愛してるんだと自分に言い聞かせて、自分自身を騙して。


でも私は気付いてる。


あなたは私を受け止められず、私を愛せない。



頭では愛してるつもりでも、心では愛せない。


きっと、それが真実。

Silence



静かな夜の世界


私は夜に生きる


昼間1人きりなのは寂しいけれど、夜なら平気


昼間は世界が私だけを置き去りにして動いている気持ちになるけれど


夜なら私はうまく静けさと向き合える。


音もなく

ひっそりと生きられる


あなたが傍にいてくれて、でも関わり合わない空間が心地よいんだ。


顔を合わせれば、いつもうまくいかないけれど


長い間離れていると不安だけれど


一緒にいられて顔を合わさない夜が好き


夜は自由になれる気がして

自分だけの特別な時間。


同じ事をしていても、日中と夜では違って感じる


夜のほうが穏やかになれる


私は静かな夜が好き


明るい陽が昇る世界はめまぐるしく、うるさすぎて疲れてしまうから


みんなが寝静まった時間に1人で夜を感じるのが好き


夜に眠ること、なんだかもったいなく感じるの



夜は優しい