● 遺伝子検査を活用すれば、空振りの少ない抗がん剤治療ができます。
こんにちは。加藤隆佑です。
日本の医療システムは、とても進んでいます。さらに、経済的な負担も比較的少ないので、アメリカに比べれば、医療費によって、自己破産する方も、非常に少ないです。
しかし、何個か改善すべきこともあります。そのうちの1つは、「有効な遺伝子検査にも関わらず、保険診療で採用されていないものがある」ということです。
例えば、大腸がんを例にとって、お話します。
BRAF遺伝子に変異があれば、予後がよくないとされています。
そして、BRAF遺伝子に変異が陽性であると判明したとします。
その場合は、「FOLFOXIRI+ベバシズマブ」というお薬で、よりよい治療効果が期待できます。
しかし、BRAF遺伝子の検査は、保険収載されていないのです。
同様に、もし、MSI(マイクロサテライト不安定性)が陽性であれば、オプジーボというお薬が有効です。
しかし、MSIの検査は、大腸がんの、保険診療では、用いることは、できないのです。ちなみに、大腸がんでは、オプジーボも保険収載されていませんが。。。。
いづれにせよ、遺伝子検査によって、どのタイプの抗がん剤が、効きやすいかを、予測することが、できます。
もっと、遺伝子検査が広がり、空振りの少ないがん治療になってほしいです。
ちなみに、最先端技術を活用する以外に、日常の生活を工夫することも、がんの克服につながりますよ。
手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。