転移のある大腸がん治療中の筋肉低下は、予後の悪化につながる | 加藤隆佑 ameba blog

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がんのなぜ?どうして?どうしたらよいの?を始め、とにかく分かりやすく紹介し、不安を解消し、がんと闘う気持ちをますます強めて頂きくメッセージを送りたいと思います。同時に、家族がどのように支えていったらよいかを考え、共に考え、応援していくブログです。

● 転移のある大腸がん治療中の筋肉低下は、予後の悪化につながる

こんにちは。加藤隆佑です。

あなたが、抗がん剤治療中に、体力が低下してきたら、体力を取り戻す工夫をしないといけません。

そうすることで、がんに負けないようにしていくことができます。

抗がん剤治療の副作用だから、あきらめるしかないと思っていても、体力をつけることはできます。

滋養のつく薬膳的な食事をとったりしていきましょう。

先日も以下のような報告がなされました。

筋肉量の低下が、転移のある大腸がんの予後を悪くすることにつながる。

三ヶ月の間に筋肉量が9%以上減少した場合は、9%未満のときに比べて、生存率は優位に低下していた。


このような結果が報告されました。

しかし、冷静に考えれば、当たり前のことです。

筋力低下→日常生活で体が疲れやすくなる→活動生の低下→筋力低下

といった感じで、悪循環につながります。

そして、体力の低下は、免疫力の低下にもつながります。

大腸がんに限らず、すべてのがんにおいて、そのようなことはいえるでしょう。

しかし、先日も、私の患者さんで、食道がんで固形物が食べられなくなった患者さんで30キロ台の方がいらっしゃいました。

体力がかなりそがれる治療に分類される放射線抗がん剤治療をうけました。

しっかり動いて筋力強化しつつ、栄養は誰でも作れる薬膳野菜スープ(固形物が食べられないため)を中心にして2ヶ月たっていますが、むしろ筋力はふえ、元気になっています。

副作用もほとんどでませんでした。

体がとても弱々しい方でも、がんとその治療に負けない体を作ることができるのですね。

がんとその治療に負けない体を作る方法はこちらです。


手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。