スチバーガ錠による手足症候群を防ぐ方法 | 加藤隆佑 ameba blog

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•スチバーガ錠による手足症候群を防ぐ方法

おはようございます。加藤隆佑です。

本日も札幌は暑いです。札幌以上に、本州は暑いはずです。こまめに水分をとって、夏バテを防ぎましょう。

ところで、大腸がんで、最近使用されるようになった、スチバーガに関する意見交換をしてきました。日本で使われるようになって、まもないお薬です。 

いいお薬である一方、副作用で大きな問題があるようです。

一番の問題は、手足症候群です。 

手足症候群とは、手足の皮膚に副作用がでることであり、第一段階から第三段階まであります。 


第一段階:手足の皮膚が一部赤くなりますが、日常生活には支障をおよぼしません。

第二段階:皮膚が角化し、ひびわれをともなうこともあります。痛みがでて、日常生活に支障がでます。

第三段階:角化やひびわれが悪化し、水泡になったり、潰瘍になったりします。激しい痛みがでて、仕事や日常生活ができなくなります。

軽い段階を含めると約8割、第三段階以上は約3割の方という高い頻度で、出現するのです。 

この副作用を克服していくことが、必要なのです。

そのためには、「セルフケア」というのがキーワードになります。

すなわち、病院だけの診察では、その副作用を防ぐことができず、ご自身でのセルフケアが大切になってくるのです。

具体的には、

1、手足の皮膚を毎日チェックすることです。 

多くの方は、第三段階で病院にこられることが多いです。しかし、第一段階をへて、第三段階にいくわけです。

従って、第一段階や第二段階になった時点で、病院に相談することにより、第三段階に到達することを防ぐことができるのです。 このお仕事は、ご自身でないとできません。 

2、一回り大きめの靴をはくこと 

体重や圧力がかかる部分に、皮膚症状はでやすいです。そうならない工夫が必要です。その工夫の一つが、少し大きめの靴をはいて、足にかかる圧力を減らすことなのです。

3、保湿を、こころがけること 

ヒルドイド軟膏などを使います。 

皮膚症状以外に、もう一つ大切なことは、血圧を毎日測定することです。このお薬は、血圧をあげることがあるのです。

 以上のことに注意を払うことが、このお薬とつきあっていく上で大切なのです。是非、やってみてくださいね。

今後は、お薬の最新情報も、メールマガジンでも配信していきたいと思います。