大腸がんのエルプラットのしびれで困られている方へ | 加藤隆佑 ameba blog

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がんのなぜ?どうして?どうしたらよいの?を始め、とにかく分かりやすく紹介し、不安を解消し、がんと闘う気持ちをますます強めて頂きくメッセージを送りたいと思います。同時に、家族がどのように支えていったらよいかを考え、共に考え、応援していくブログです。

•大腸がんのエルプラットのしびれで困られている方へ

おはようございます。加藤隆佑です。

先日、アメリカのがんの学会の報告を読んでいました。一つ気になる記事があったので、そのことについてお話します。

その記事とは「エルプラットの副作用のしびれの予防に使われていた、マグネシウム/カルシウムは効果がない」という内容でした。

すなわち、大きな試験で認められた「エルプラットのしびれに効くお薬」が、何もなくなってしまいました。

(規模が小さな試験では、効果があるかもしれないというお薬は何種類かあります。)

どうしたらよいのでしょうか?

一番大切なことは、無理をしないということでしょう。

しびれが、次のエルプラットの注射を打つときにも残っていたら、エルプラットをいったんお休みすべきです。

例えば、ゼローダといった5-FU系のお薬のみにしたりするのです。

術後補助化学療法で用いられている場合ならば、状況が許せば、抗がん剤治療をいったんお休みしてもよいと思います。

がまんして、エルプラットを使用したらどうなるのでしょうか?例えば、6ヶ月エルプラットを使う術後補助化学療法を例にあげて考えてみましょう。

6ヶ月エルプラットを使い続けて、4年後も、つらいしびれで苦しまれる方は、3.5%いらっしゃると言われています。

時間の経過とともに、しびれは少しずつよくなるのでしょうが、辛い症状に悩まされるケースもいらっしゃるのです。私のメール相談されている方でも、たくさんいらっしゃいます。

そのような苦しみに悩まれている方を少しでも、へらしたいと思うのです。

今日のまとめです。

しびれがでてきたら、無理をせず、いったんエルプラットをお休みしましょう。

引き続き、副作用の相談にも、のっていきたいと思います。