旅にでた~丸亀「中園孔二展」後半 |       【兵庫・芦屋】アアシア通信

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中園さんの作品のタイトルはほとんどが「無題」

描いて描いてかきまくるってかんじ

 

もうわたしは中園さんの展示会にはいかないと思う

生きてるうちに描かれた作品は見たし、もうこれ以上絵が生まれることはない

 

ゴッホの絵を映像で見せる「ゴッホ・アライブ展」

ゴッホが利用されてるようで見てていやだった

ゴッホが精神を狂わせて自殺したように誘導していく感じもいやだった

ゴッホがこれをのぞむだろうか?

 

それと同じようなものを中園孔二展「ソウルメイト」で感じた

 

2014年に関東から高松市へ引っ越してきた中園さん

住まいとアトリエを八栗駅から少し北へ上がった場所に構える

アトリエの写真も展示されてた↓

 

使用してた文房具↓

 

スケッチ↓

 

それから読んでた本↓

小中学生の頃は、星のカービィが大好きだったそうでイラストを描いていた

 

わたしも持ってる「ゴッホの手紙 上、中、下」

持ってるけど読破できず、だってめっちゃ金の無心とか友達への説教とか読んでて楽しくない

でもそれがゴッホなんだ

 

あと、「カラマーゾフの兄弟」

これ、法政大学ん時たしか読んでレポート書かされた

レポートのためにとばしとばし読んで全部読んでない

中園さんは「カラマーゾフの兄弟」の文庫本をもって2015年7月、25才、夜の海へ泳ぎにいく

夜の森や海をライトもたずに歩いたり泳いだりするのが日常だったそうだ

友達に「死ぬとこだった」と真夜中電話かけたこともあるくらい危機一髪な場面に遭遇したことも

この夜も海へ泳ぎにでた

坂出市の大崎の鼻って岸壁で服を脱いでカラマーゾフなどの本、多分スマホ等をおいて海にはいった

大崎の鼻から500メートル北へ小槌島がある

そこにわたろうとしてたのかもしれない

 

↓屋島からみた大崎の鼻とその右に小槌島そのもっと右に大槌島

大崎の鼻と小槌島の間は流れが速いので地元の人は海にはいったりしないそうだ

足をとられ溺れてしまったのかもしれない

1週間後に向かいの岡山県沖で中園さんは発見された

 

↓瀬戸大橋からみた大槌島と左側が岡山

 

それにしても

一緒に見にった長女が言った

「読んでた本まで展示されちゃうんだ・・・」

どんな本読んでたのか私たちは知りたいと思うけど

それって中園さんは望むことだろうか?

 

中2んとき豊島区に住んでた

近所の千早図書館で月に1度中学生の読書感想会があった

図書館が指定する本を読んできてそれぞれ感想を述べる会

ある日の本は「小さなクルメルス」

16才で自死した女子高生の中学生から死ぬ前まで書かれた日記

宮原幸子さん

 

みんながいろいろな感想を言い合ってたとき

カナイミユキちゃんが言った

「ゆきこさんかわいそう、みんなに日記よまれて」

 

そしたらその場にこの本を編集した人がいて(見知らぬ人がいるなぁと思ってた)

ミユキちゃんのこの発言を聞いてはじめて発言した

「ぼくたちも、それはとても悩みました。でも幸子さんと同じ悩みを持ってる人がいるかもしれないと思って本をつくりました」

幸子さんは日記をよまれることは望まないけど、生きている他の人のために本を出版したってことだろうか

 

・・・死んじゃったら、なにされても(それが好意だとしても)文句いえないしな

死ぬってそれくらいカイホウされるってことなのだろうか

そんなこと思い出した

 

 

それからわたしは中園さんの聖地巡礼をしました

まず、屋島にのぼって大崎の鼻をみて

それから瓦なげ↓もちろん輪っかに入れた

 

 

↓地図みてたら思い出した、舞鶴に住んでたとき同僚のサダナリ先生やヤマシタ先生達と高松まできて女木島へキャンプにいったこと

↓かき氷たべた桃味

それから

八栗駅から河口を北上し中園さんが住んでたとこらへん↓

↑この階段あがって水門でよく昼寝をしてたらしい

わたしも上ってみたかったけど閉められてる場所に侵入するエネルギーはなし

↓せめてその下で写真とるくらい

 

↓そっから見える景色

 

あと

中園さんがモーニングしてた喫茶店「ドン」へいく(高松って喫茶店けっこうあるんだね)

それからバイトしてた文房具店「papier」へいく

帰りは高松→三宮の高速バスで時間がなく

喫茶店でトースト食べることも文房具屋でボールペン買う時間もなかったけどこうしてわたしの聖地巡礼はおわった

 

聖地巡礼の旅は坂本龍馬んとき以来