本物の保育 | 否定しない子育て。森と自然と親子の暮らし。

否定しない子育て。森と自然と親子の暮らし。

ずっと強い自己否定をして生きてきた私。母親になって子供たちの生きる姿に自分の生き方を見直し「否定しない」ことが幸せへの道だと知った。保育士となった私が大好きな自然の中での暮らしとともに綴るママと子どもたちへのメッセージ。

私は保育士としてのキャリアは短いですが(5年ぐらい)

いろんな保育園を見て来た経験があり、そこでの子どもたちの様子から

子どもたちにとっての”本物の保育”とは何かを、探求してきました。

 

我が子たちを通わせた保育園、幼稚園も含めて

中で働いたり、研修でお世話になったり、視察に行ったりした園は合計15園。

実際に仕事で携わったのはそのうち4園でしたが、四者四様のカタチがありました。

ですが、共通する姿というのは見えてきます。

長野の公立園と私立園の年少以上の子どもたちのようすがとても似通っていました。

 

とにかく先生である私にちょくちょく確認に来るのです。

「これやっていい?あれやっていい?トイレにいってもいい?」

とにかく大人に許可を求めてくるのです。

そしてそのほかに目立ったのは、ルールに従わない子を先生に言いつけに来ること。

直接その子に注意するでなく、先生に言いに来る。

なにか使いたいものがあるときも同じ。先生に解決してもらおうとする。

子どもたちのそういう姿に違和感を感じていました。

 

この2園に共通するのは、すべてやることなすこと先生主導。

先生が決めた内容に従って、一日を過ごすのです。

先生がいいと言ったことでないとやってはいけない。

だからいちいち確認しないと不安。

だって、確認しないでやって、怒られたらやだもんね。

 

一方で、子どもが自分で考え、自分で判断し、自分で動ける園があります。

森の幼稚園と言われる野外保育の現場では、許可を求めてくるような子はほとんどなく

自分で遊びを選び生み出し動いている姿が見られました。

その中でも、今週一スタッフとして関わらせてもらっている

飯田の自然保育のっぱらさん

ここの子どもたちは、大人をとうに超えていると思わされるくらい

自分というものを生きています。

ここでの保育は今まで関わってきたどの園よりも疲れない。

子どもたちが自分で動いてくれるから、動かそうとしなくていいからね。

変な気づかれがないのです。

ただし、とても難しい。

自分自身を子どもたちの姿でつきつけられるから

子どもたち以上に保育者に自分自身でいることを求められる。

しかし、これこそが本物の保育だ。

 

 

ぜひ一度のっぱらの保育に触れてほしいと思う。

親御さんだけでなく、保育士さんたちに知ってほしい。

こんな保育ができるんだと。

保育の現場で、子どもたちがやたらと許可を求めてくるなと感じることがあったら

というか、そう感じるアンテナを持ってほしいのだけれども

どうか、子どもたちを思い通りにコントロールすることが保育だという勘違いに気づいてほしい。

子どもは自分で考え、自分で動く力がある。

それを引き出し、見守り、一緒に育っていくのが保育だと私は思う。

大人の都合のいいように子どもを動かすのは「大人のための保育」であって、決して子どもたちのものではない。


本当に子どものための保育を実践している場所があります。

必要な方に出会ってほしい場所。

子どもにとっても、保護者である大人にとっても、そして保育者である大人にとっても

人が人として育ちあえる場所。

どうぞ出会ってくださいませ。

 

自然保育のっぱらでは来年度の園児募集をしています。

詳しくはこちらまで。