小学校の炭焼き授業 | 否定しない子育て。森と自然と親子の暮らし。

否定しない子育て。森と自然と親子の暮らし。

ずっと強い自己否定をして生きてきた私。母親になって子供たちの生きる姿に自分の生き方を見直し「否定しない」ことが幸せへの道だと知った。保育士となった私が大好きな自然の中での暮らしとともに綴るママと子どもたちへのメッセージ。

私達が今、山村留学に来ている和合地区は
かつては炭焼きで栄えていたという。
ある日、山ほいくのお散歩に学校に寄ったら
用務員さんがなにやら作業中。
なんと炭焼き小屋を作っていた!
リクエストされててなぁ、と。
今5年生の男の子が3年前から願っていたことが
ようやく実現した。


火入れの日、興味津々で見学に行った。
火をつけて二晩、火の番をする。



丸太の玉ぎり、なたや斧を使った薪割りも。
昔話の世界だ!
でも、この地域では山の資源を利用することは日常のこと。
生活がそのまま勉強になる。
山間地域ならではの授業。
それに超小規模校だから出来ることなのかも知れません。
公立はどこでも同じかと思っていた。
いやいや、全然違う!カルチャーショック!


分かりやすい炭の作り方の冊子もあり、炭焼きが子どもたちの生活の間近にあったことが分かる。
用務員さんはずっとこの地域で山と暮らしてきたスーパーマン。
教科は教えないけれど、山の生活を教えてくれる頼もしい存在。

炭焼きは二日間に渡って行われ、火入れから一週間後に取り出されました。

和合小学校ホームページより


子どもたちから出た「やりたい!」の声に
学校の先生、用務員さん、保護者、地域の方々が一体となって取り組んだ炭焼き。
見事に成功した炭を使って
みんなで育てたお米でごへいもちを焼いて食べるそう。 
そんな体験が出来るなんて、まさにこの学校ならでは!

全国的には和合のような山間地域は少子化が進むことで児童数が減り、どんどん学校の統廃合が進んでいます。
しかしながら地域から学校がなくなること、地域を離れて学びにいくことは、地域と子どもたちを分断してしまいます。
学ぶには人数は多いほうがよい、という考えもありますが、少なければ少ないなりの工夫や、少ないからこその柔軟性もあります。
子どもが少ないことで保護者や地域の方々が学校に関わる頻度が高まり、地域みんなの学校と意識が高まります。
娘も私もここの学校生活が楽しくてなりません。
高学年になったら娘も炭焼きを授業でやれるかな。
この炭焼き釜は地域の方に活用してもらいたいとのことなので、お母さんお父さんたちでも炭焼きできればいいなあなんて思ったり。
ありがたい環境です。

和合小学校では親子山村留学を随時募集しています。
興味を持たれましたらぜひ一度ご相談ください!