ピリッと旨辛♪勝浦タンタンメン食べたら、遠見岬神社で「お水汲み」して舌を冷やそう!
皆さんは、千葉県の3大ご当地ラーメンと言われているアイテムを、全て言えますでしょうか?
毎月11日の「麺の日」・・・12月版は千葉県を代表する3大ローカルラーメンの1つである「勝浦タンタン」をご紹介します。
今回お食事を頂いたお店は、旧国道128号沿いにある、コンテナハウスに装飾しただけの簡易な建物で営業する「てっぱつ屋」さん。
※千葉県勝浦市出水1238
発祥店の「江ざわ」さんは、5km以上も郊外の丘陵地帯にあるので、今回は自転車も持参せず完全な「電車旅」だったために、主要道路沿いにあるこちらのお店を利用しました。
当然「辛い」です(笑)
入口は行ってすぐの場所にある自販機で食券を購入して、右手のカウンターに居る店の人に渡しオーダー完了!
※基本の「勝浦タンタンメン」は850円(食券自販機「最左上角」)
開店直後の11:05頃に入って先客0人の状態から、5分弱で着丼しました♪
最初の1口目は、微かな酸味があるかな?
勝浦のタンタンメンは、元々は当地の海女・漁師が寒い海仕事の後に、冷えた体を温めるメニューとして定着していたという歴史から、当然「汗が噴き出るほど、辛い!」です。
一気にガツガツ汁を啜りながら食べると、咽るくらいの辛さはあります。
但し、口から火が出るようなレベルではなく、確かに舌が痺れる辛さではありますが、スープをじっくり呑むと甘味・旨味も僅かながらではありますが感じ取ることができましたよ。
醤油をベースにしたスープに中太の中華麺、具材としてラー油や唐辛子で炒めた玉ねぎと豚挽き肉が載っているという、麺の太さ以外は当地における「基本形」を完全踏襲。
ちなみに、勝浦のタンタンメンは、他所の地域で一般的な担担麺に使われる胡麻や芝麻醤は使用しないのがスタンダードなのだそうです。
車は、実質4台分
自分の後から続々と、大漁旗が飾られた店内に人が入ってきました。
※駐車場は6区画ありますが、長さが足りず斜めに停める形状で、3ナンバー車ばかりだと、頭が旧国道側に食み出してしまう為、駐車区画跨ぎせざるを得ず、実質4台置いたら苦しい状況
家族連れ・グループが4人席、私のような「おひとり様」は2人席・・・後から言われるとムカつくので、マナーと良識あるお客様は、最初から「次の人」の事を考えて、そのように座りましょう♪
あと、気になったのがGoogleのレビューでも頻出していますが店の人の愛想悪さですね。
たぶん親夫婦と息子の経営かな?
自分の場合は親夫婦?(特に女性)はソフトで丁寧だったけど、息子かな…?の態度が客商売として絶対にオカシイ。
私が入店してこちらから声かけるまで無口で、やっと気付いて向こうから挨拶してくれるも「ムニャムニャ」って感じで、表情も暗い。
まるで「俺、人付き合い苦手だから、話し掛けないで」って言っているような顔してました。
※ゴメン、それ「こっちが言うセリフ」なんだけど(笑)
いや、確かにさ…
後から来る他所ナンバーの車で乗り付ける家族連れが、どいつもこいつも「タンタンメンは、辛いですかぁ?」なんていう愚問ばかりだと、正直「ウゼェ」ってなるだろうけどさ、、、
※ちなみに、勝浦市周辺における「地元」の自動車ナンバー地名は「袖ヶ浦」
本ブログ管理者も、もし逆(店側)の立場だったなら、多分そう思ってしまうだろうから気持ちは分かりますけどね。
※いちおう、当方も電話応対(不備確認)の仕事を派遣で請け負っている身なので・・・(やはり頓珍漢な申請者の言動には、いちいちムカつきますw)
曲がりなりにもタンタンメンなのだし、元々は海から上がって冷え切った体を温めるための「漁師めし」であるという歴史を踏まえれば、間違いなく「辛い」ということは常識として判り切った事。
客の側も、「オレは東京から来た金持ちだ、ドヤァ!」って態度で、田舎の人を見下すような無駄な愚問するのは慎んだほうが、お互いに気分良くてよろしいと思いますが、いかがでしょうか?
食後は、街中を散歩
旧旧道(昔の「伊南房州通往還」という主要街道)沿いには、昔ながらの佇まいを残す建築の民宿がありました。
一度、泊まってみたいなぁ。。。
※千葉県勝浦市勝浦30(旅館 松の家)
なるほど・・・建物自体が国の登録有形文化財なのですね。
夕食無し(朝食のみ)だと、1人1泊5,500~6,600円という超お手頃価格からあるけど、やはり、こういう旅館に泊まったら地元の港で水揚げされた海の幸を使った夕食を頂きたいですよね。
※夕食付きだと最低14,300円(文化財の和室だと16,500円)~で、シーズン中は+1100円
遠見岬神社(とみさきじんじゃ)
昔の「伊南房州通往還」と、現在の国道297(大多喜街道)に繋がる道の交点には、勝浦の中心市街地を一望に見渡せる遠見岬神社の社号標がありました。
この場所に京葉銀行の勝浦支店が置かれているという事から考えても、この場所が勝浦における「街の中心」であることが判りますね。
※神社の住所も「千葉県勝浦市浜勝浦1番地」
なんと、社殿は急斜面に築かれた石階段を上った、海抜36mの丘の頂上にあるとの事。
この60段ある「冨咲(とみさき)の石段」を上ると、「冨が咲き幸せになる」そうですよ!
な~んだ、たったのコレだけか?
コレなら、東京港区の愛宕神社「出世の石段」より、「楽ちん」じゃないの?
未だ、この先がある…
こちら、60段の石階段の先にも、さらに断崖絶壁に沿って築かれた上り坂が続いていました。
これ、大雨や真冬の凍結、大地震とか来たらメチャ怖いだろうなぁ。。。
頂上には、嘉永2年(1849年)の改築と伝えられている立派な社殿がありましたよ♪
旧社格は郷社で、房総半島を開拓したとされる天富命(あめのとみのみこと)を祀っています。
※出典:□地理院地図Vectorに、本ブログ管理者加筆
神武天皇の側近として活躍した天富命は、阿波の開拓を終えた後、東国により良い土地を求め阿波忌部氏らを率いて黒潮に乗り、房総半島南端の布良の浜に上陸しました。
そして祖神である天太玉命を祀る社を建て、安房の開拓を進めたがその後当地で没します。
後に天日鷲神の後裔の勝占の忌部須須立命は、八幡岬突端富貴島の天富命の居跡に社殿を建立、開拓の祖神として祀ったのが、この遠見岬神社の起こりとされているようです。
(地図中①)
※天日鷲神(あめのひわしのかみ)…天富命は天日鷲神の孫を率いて阿波の国へと行き、穀・麻を植えた後に、安房へ渡って来ています
ところが、慶長6年(1601年)の大津波で岬突端の富貴島にあった社殿は決壊し社宝の多くが流失しました。
このとき決壊した社殿と御神体が高磯の浜
(地図中②…
現在ある熊野貴船神社の鳥居とは別モノ)に流れ着き、流れ着いた「宮の谷」に社殿を再造営されます。
その後、万治2年(1659年)に、領主の植村土佐守が神占によって現在地の「宮山」に遷祀したとの事です。
(地図中③)
江戸時代までは富大明神と称していたようですが、明治6年(1873年)遠見岬神社と改称。
なお、元々の社殿のあった富貴島(地図中①)は、度重なる津波や元禄16年(1703年)の大地震で海没し、現在は一部が平島として、海の中に鳥居が残されているだけの状況。
なお、勝占忌部須須立命(かつらいんべすすたつのみこと)が住んだこの地は、のちに「勝占」と呼ばれるようになり、これが「勝浦」という地名の由来といわれているのだそうです。
お水取り
麓(最初の石段下)まで戻り、一の鳥居(JR勝浦駅方向)を背に右手の社務所で御朱印を拝受できますが、感染症対策の為にマイ御朱印帳持参の場合には書置きのみ500円との事。
※社務所対応時間9:00~17:00(都合により留守の場合有り)
神社頒布のオリジナル御朱印帳を購入しないと、直筆の御朱印が頂けないという、お馴染みのパターン(最近の有名神社では「あるある」の出来事)です。
さらに社務所に向かって右手には、「お水取り」の看板があり、塀の中へ続く小径があります。
小さな祠の前には水道があり、蛇口を捻ると新鮮な水が勢いよく飛び出してきました!
手折る後部で「ウィーン♪」という音がしたので振り返って見ると・・・
なるほど!電動ポンプで井戸から汲み上げている訳ですね(たぶん、昔は自噴していたのでしょうけど)。
味は?
まだ夏の終わりの暑い頃に行ったので、水はちょっと生温い。
味は、鉄分と硫黄っぽい感じが多めに含まれているような感じで、正直言ってお世辞にも「美味しい」とは言えないけど、いちおう「御神水」ですからね。
※さすがの私も、この水はゴクゴクと一気に飲み干す気になりませんでした
逆に、取って付けたような天然成分の「甘味」がある分、勝浦タンタンメン食べて後で辛く痺れる口の中を癒すのには、ちょうど良いのかもしれません(笑)
※3口くらい飲んだけど、腹は壊さなかったので大丈夫だと思いますが、神経質な人は飲み下すのは避け、「口濯ぎ(お清め・うがい)」程度で止めておくことをお奨めします
いろんな成分が混ざっているのは、近くに「本物の温泉」が湧いている影響かな?
勝浦漁港の側から、遠見岬神社の社殿がある標高36mの高台を見る・・・
あんな断崖絶壁の頂上にある事が判り、改めてビックリ!
いかがでしたでしょうか?
今回は、毎月11日「麺の日」に因んで、ピリッと旨辛の勝浦タンタンメンをご紹介し、食後は遠見岬神社で「お水汲み」して痺れた舌を冷やして癒すお散歩のご提案をいたしました。
皆さんも是非とも、「タンタンメン」と名の付く以上は、やっぱり「ある程度は辛い(でも、口から火を噴く程度ではない)」程度の事前知識を持ち、快く食事して旅を終えましょうね♪
ちなみに、「どうしても辛いのは嫌だ」という人向けに、多少は出汁の旨味を強調させた「勝浦豚骨タンタンメン」というメニューも、今回ご紹介したお店では展開していますよ!
元々は、辛味に加えて塩辛さも効いた醤油ベースの赤いスープが勝浦のオリジナルではありますが・・・
辛いモノが大の苦手な人で「でも、せっかく遥々ここまで来たのだから勝浦タンタンメンが食べたい」人にはオススメかも?