コロナ長期化で気が滅入る今だからこそ「一瞬で自分を変える」ノウハウが詰まった本を読みたい!
皆さんがもし、ピンチに陥って撤退を余儀なくされた時、やはり「負けてしまった」という落ち込んだ暗い気持ちに通常はなるのではないでしょうか?
しかしながら、ある有名な陸軍将軍は「我が軍は退却するのではない。反対方向に向かって進軍するのだ」と言い放ったのだそうです。
こんなふうに言われれば、部隊の士気を大きく下げることなく、いったん引き下がって状況が変わるのを待ち、時を見てスムーズに再度攻勢に転じることができるのではないでしょうか?
今回は、その場面のイメージや認識の仕方次第で、「ピンチ」は「チャンス」に変えられるのだと主張するアンソニー・ロビンズ氏の著書(本田健氏による訳)を読んでみたいと思います。
(p.30、31、305)
どんな分野であれ、一流の人が際立っているのが、コミュニケーションの力
・人生にはいろいろなことが起きるが、それを「どう感じるか」ではなく、「どう意味づけするか」が自分の人生に結果となって表れてくる
・「何が自分の身に降りかかってきたか」よりも、「降りかかってきたことにどう対処したか」が人生の成否を決定づける
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コミュニケーションにおける「2つの形」
1.「内的コミュニケーション」…自分の内面での対話や思考、それによって生じる感情
2.「外的コミュニケーション」…他者とコミュニケーションをとるための言葉、声の調子、顔の表情、姿勢、身体の動きなど
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・どんな出来事であれ、意味づけをするのは自分
・どんなことでもうまくいくような、力強く、前向きで、やる気の出るシグナルを脳に送るか、にっちもさっちもいかなくなるようなシグナルを脳に送るかは、自分で決めることができる
(p.33、39)
人間の精神活動や行動は、想像以上に自分でコントロール可能
・落ち込んだ時には、いかにも憂鬱そうな外観を自分で作り出している
・有頂天になっている時も同じ
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希望通りの人生を築き上げるまで、変化をいとわず、柔軟に対応できる人だけが成功を手にできる
(p.60、162、305)
成功するための早道とは?
・自分の求める結果を既に出している成功者を見つけ、手本にすればよい
・手本とした人の行動、とくに頭と身体の使い方を厳密に把握する
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人の成功例を真似るのは「学習の基本」
・自分の持っている内なる力をすぐにでも活用したければ、尊敬してやまない人の話し方、顔の表情などを意識的に模倣すると良い
・短時間でも構わないから、成功者の姿勢、顔の表情、身振りなどをできるだけ忠実に模倣
・めざましい成功を成し遂げた人の内的(精神的)行動と外的(肉体的)行動を手本にすれば、成果を出すためにかかる時間を大幅に短縮できる
(p.75、89、306)
薬がいつも効くとは限らないが、信念が無ければ回復することは無い
・結果を大きく左右するのは「何を信じていたか」
・一貫性のあるメッセージを脳と神経系に送り続けることで、メッセージは信念に変わる
・「自分にはできない」と考えた瞬間に、能力を100%発揮できず、何をやるにしても「心ここにあらず」→その結果、いつもパッとしない成果しか出せない自分に甘んじる
・積極的な信念の持ち主は勝者、消極的な信念の持ち主は敗者→信念を変えることで、潜在能力を十二分に活用できる可能性
(p.78)
やはり環境は大事
・成功が成功を生み、失敗が失敗を生むサイクルが最も過酷な形で現れるのが「環境」
・劣悪な環境が信念と夢に悪影響を及ぼす
(p.97)
成功している人、人並はずれた成果を出せる人は、常に「今できること」に集中
・周囲からどんなに否定的な話ばかり聞かされようとも、常に可能性を見出そうとする
・どんな困難も、必ずプラスに転じることができると信じている
(p.101、106)
この世に「失敗」は無い、あるのは「結果」のみ
・成功者はどんな結果が出ても、「失敗した」とは思わない
・そもそも、失敗という概念が存在することを認めていない
・自分の思った通りの結果が得られなくても、そこから学ぶべきものがある(失敗から学ぶ)
・昨日に比べれば今日のほうが、経験はより豊かになっているはず
↓
・勝者、指導者、達人などは、思った通りの結果が得られない時に失敗したとは思わず、経験を糧にして次の手を考える
・経験から得た情報に基づいてより良い判断をして、目標へ向かって前進
・但し、どんな結果にも潔く「責任」をとり、言い訳しない
(p.108)
“細かい事” よりも「本質」をつかむ
・持てるものを効果的に使うことに長けた人だけが結果を出せる
(p.109)
「人材」こそが最大の資源
・際立った成果を出せるのは、ほぼ例外なく他人に対して敬意と感謝の気持ちを示せる人
・自分も共通の目的を持ったチームの一員であるという連帯感を持つ人
(p.116)
落ち込んだ時に、心理療法士の「常套手段」は通用しない
・トラウマを思い出させて追体験させれば、現状が改善するどころか、かえって苦しみや絶望感に拍車をかける
・辛かった思い出を追体験すればするほど、苦しみが強化されてしまう
(p.122、130)
自分で意識的に脳を管理する生き方
・自分でいつイメージを思い浮かぶかを決め、悪いイメージの持つパワーを削ぐ
・否定的なイメージを小さくする(頭の中で「不快」のラベルを「快」のラベルに貼り替える)
・具体的には、変えたいと思っている(旧来の不快な)イメージを大きく思い描き、画面の右下に出てくるような感じで小さく理想(快)の姿をイメージ→シュッと右下の「理想のイメージ」を大きくしていき旧来のイメージを吹き飛ばす(これを5~6回、出来るだけ早いスピードで繰り返す)
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【例】部屋の掃除が苦手
・家政婦を雇う?・・・or
・好きな仕事をしている時と同じようなイメージを持って掃除をする
(この本では、後者の手法について概説している)
(p.136)
成功者は、無意識のうちに自分の脳をコントロール(支配)
・自分にとって大切なことは音量を上げ、どうでもいいことは音を切ってしまう
・自分の行く手を阻もうとする古いイメージ(絵)を打ち砕く
・自分の邪魔をする行動やアイデアを思い浮かべ、パチンコを使ってイメージを変換
(p.124)
心の中の「くだらないおしゃべり」はOFF
・否定的な言葉(自分には無理…など)が思い浮かんだら、頭の中の声の音量を小さくしてみる
・「あなたには無理よ」と思い切りセクシーな声でしゃべらせると良い?→こういう声でダメだと言われると、逆にチャレンジしてみたくなるかも、、、
(p.144)
強くなりたければ、強いふりをする
・やる気になった時の状態を生理学的に再現できるなら、「つもり」になるのも非常に効果的
・身体が生き生きとして力強く、はつらつとした状態になれば、自然と精神状態もそうなっていく
(p.146)
疲れた時こそ「胸を張る」
・「疲れた、疲れた」と思っていると、何処まで行っても疲れたまま
・てきぱきと仕事を片付ける力が自分にはあると口に出し、意識面でもそのとおりの調整を行えば、身体もそうなっていく
・背筋を伸ばして立ち、胸を張り、腹の底から深く呼吸し、顔を上げ、身体を動かしていれば、落ち込んでなどいれらなくなる→能力を発揮するための生理
・「できるようなふりをする」「どうしたら良いか、やり方がわかっているような顔、立ち方、息の仕方をする」→たったこれだけで、精神状態に変化が起こる
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今日、科学の世界では、病気か、健康か、あるいは元気いっぱいか、落ち込んでいるかは「自分で選べる」が常識
(p.165、178)
相手の「感覚タイプ」に合わせるのが、人心把握のコツ
1.「視覚」を重要視する人
・世の中を絵としてとらえ、脳の視覚を司る部分が活動するときに、最も力を発揮
・早口で、頭に浮かんだ絵のまま口に出すので、言葉の使い方には無頓着(視覚的なたとえを使って話す)
・本当に愛されていると感じるタイミング=「相手に見つめられたとき」
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2.聴覚に頼る傾向のある人
・最も言葉の選び方に慎重で、言葉の意味を大切にする
・声に響きがあり、話し方もゆっくりしていて、リズム感があり、規則的
・本当に愛されていると感じるタイミング=「相手に言葉で愛を表現された時」
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3.体感覚に頼る人
・最もスローペースで、反応は感覚的で「接触」を持とうとする
・事態を「重く」受け止め、太い声で、ゆっくりと言葉を絞り出すように話す
・本当に愛されていると感じるタイミング=「相手に触れられたとき」
(p.186)
「魅力を感じる相手」=自分と似たようなところがありながら、個性的な人
・好意を持つ相手は、自分に似た人→例(退役軍人、切手収集家、野球カードコレクターなど)
・ラポール(信頼関係、人と人との心理的なつながり)を構築することで、連帯感(絆)ができる→国際問題にも、個人レベルの問題にも当てはまる
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・凄い人、頭のいい人だと思うのは、自分とだいたい考え方が同じで、しかも自分には無い観点を持っている人
・逆に、あまりにも自分に「そっくり」過ぎる人に対しては不快感
(p.190、209)
他者とラポールを築くための、最も有効な手段とは、外見を真似ること
・コミュニケーションの55%は「外見・ボディランゲージ」で伝達される(言葉7%、声の調子38%)
・顔の表情、身振り、動きの種類によって伝えられる内容のほうが、言葉で伝達される内容よりも、多くの情報を含んでいる
・コミュニケーションの達人になるために必要なのは、相手の世界に入り込む術を身につけること
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「ミラーリング」で相手の警戒心を解く
・相手と呼吸、姿勢、声音、身振りを同調させることで、短時間で相手との間に完璧なラポールを築く(相手の外見に合わせると、その人の精神状態や、ものの考え方も共有できる)
・先ず最初に相手に合わせるべきは声(声の調子、言葉の区切り方、声の高さ・テンポ、話す速度、間の取り方、声の大きさ)
・次に口癖、姿勢や呼吸パターン、視線の合わせ方、顔の表情、身振り手振り、その他の目立った動き(立つ時の足の踏ん張り方から頭の傾け方、呼吸の早さと深さ・・・あらゆる点を鏡になったつもりで写し取る)
(p.212)
成功人生を手にするために欠かせないキーワードは「柔軟性」
・コミュニケーションの達人は、相手を観察した上で、言葉遣いから立ち居振る舞いまで、全てを柔軟に変えていく
・先ず謙虚さと、変化をいとわない姿勢が大切
(p.215)
相手の反感を巧みに「方向転換」させる
・相手の「抵抗の兆し」を感知し、相手に自分を合わせ、思い通りの方向に話を進めるだけの柔軟性と才覚を持つのが理想(相手が反感を示しそうになったら、相手が反抗的なのではなく、自分が「融通が利かない」だけと悟る)
・「絶対」「間違いなく」といった自説を肯定する言葉に代えて、「私が思うに」「私が理解したところでは」「~と思われる」「~と考えるべきではないか」「~ではないかと想像する」「私が間違っていなければ・・・」
・「しかし」という全否定の言葉を、「そして」という言葉に置き換える(「あなたか言っている事はその通りだ。そしてこれもまた本当の事なんだ」「それは面白い!そして、別の考え方もあるね」)
↓
先ずは相手に同意して、その後で「そして」「そこで」という言葉を使って自説を述べる
・「よくわかります。そこで・・・」
・「尊重します。そこで・・・」
・「同感です。そこで・・・」
(p.238、254、260、265、275)
リフレーミング(認知の枠組みを変え、マイナスの認識をプラスに転じる)と、アンカリング(「勝ちパターン」に入る条件付け)
・全盲の子供に対して「あなたにも見えているのよ。ただ目の代わりに手を使っているの。覚えておいてね。あなたにできないことなどないのよ」
・捕虜になった兵士が「自分をよく知り、強さを試す(神に近づく)チャンス」と考える
:
等々、、、
↓
今携わっていることの中で、かなり満足な結果を出せているものを5つ選び、数分間「さらにうまくいっているところ」を想像する
・人間が心身共に打ち込んでいる状態になって、最高潮に達したところで必ず同じ刺激が与えられると、その刺激と心身の状態が結び付けられる(例…アメリカの政治家が使う星条旗)→次に再びその刺激を受けたときは、必ず自然に心身共に打ち込んだ状態になれる
・一発勝負で全てが決まるアスリート(サーブ前にボールをバウンドさせるテニス選手、以前にライバルに勝った試合の時に聴いていた音楽を思い出した水泳の五輪選手)
・成功する為の秘訣は、消極的になったり、能力を発揮できない状況に自分を追い込むスイッチを自分の周囲から取り除くと同時に、自分と周囲の人たちに前向きなアンカリングを行うこと
(p.286、307)
前回との“僅かな差”に気づき、「負け癖」を「勝ち癖」に変える
・失敗したと思うのではなく、何でもいいから、前回と何が違っているかを発見するようにする
・僅かな差が、人生の質を大きく変えることもある
・「小さなきっかけ」「小さな達成感」を大事にする
(p.282、285)
「挫折」に上手く対応できる人は給料も高い
・挫折の連続こそが成功
・人間には「挫折を乗り越えてきた人」と、「無いものねだりする人」の2種類が存在
・挫折の裏返しが成功
・拒絶にどう対処するか(どんな拒絶も次の「イエス」のための足掛かりにする)
・「ノー」という言葉を聞くとヤル気が湧いてくるようにするようにアンカリングする
・拒絶を経験しなくては、真の成功は手に入らない(拒絶されればされるほど、その経験から得るところも多く、結果に一歩近づく)
(p.293)
「絶対不幸にならない」お金の使い方
・収入の70%で必要経費を補う
・残り30%のうち、「寄付」「借金返済」「投資資金」で10%ずつ
(p.297)
他人がどうしたかは関係ない
・自分には何ができるのか?、何がしたいか?だけを考える
・自分よりも一歩先を行っている人も、一歩遅れを取っている人もいるが、そんなことはどうでもよい
・「つまらないこと」には目も耳も貸さない(カルチャーセンターレベルのセミ内には参加しない→自己満足を回避)
・役に立つことだけを口にする(口は災いの元)
↓
自分を評価するときは、周囲の人を基準にするのではなく、自分の目標までの距離で評価しなければならない
(p.300)
全ての人間関係の基本は、まず自分から与え、かつ与え続けること
・与えるのを止め、受け取るのを待ってはいけない→「損得勘定」をするようになったら人間関係は終わり
・まず最初に種を蒔き、それから苗を育てなければならない
いかがでしたか?
今回は、その場面のイメージや認識の仕方次第で、「ピンチ」は「チャンス」に変えられるのだと主張するアンソニー・ロビンズ氏の著書(本田健氏による訳)をご紹介いたしました。
なるほど、イチローがカレーを食って背面キャッチするのも、プロレスラーが入場前のテーマソングを持っているのも、もしかしたら自分をリフレーミングする為のアンカリングなのかと思っちゃいました。
一般の人が簡単にできるアンカリングの方法は、この本の269頁に書いてありましたよ!
先ずは自分が最も自信に満ちている時の立ち方をして、その状態が最高潮に達した時、握り拳をつくって、力強く、はっきりと「イエス!」と言い、自信に満ちている時と同じように呼吸します。
※元米国大統領のオバマさんみたいな感じ?…
これを複数回繰り返し、自信に満ち溢れた落ち着きのある人に相応しい話し方を、やはり握り拳をつくり、同じ言い方で「イエス!」と言えば大丈夫だそうです。
もし、自信に満ち溢れたような経験が無い場合は、そうなったら自分がどうなるか?・・・を想像しながら、ひたすらイメージトレーニングを積み重ねるだけでも効果があるらしいので、皆さんも是非とも試してみてくださいね♪