震災から10年…「仙台と京葉、どっちも知る男」の選択と、小田原城「総構」に思う。。。 | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

震災から10年…「仙台と京葉、どっちも知る男」の選択と、小田原城「総構」に思う。。。

 

皆さんは、「臨海鉄道」という言葉をご存知でしょうか?

 

元々は1960~70年代にかけて、旧日本国有鉄道(国鉄)と連携して貨物輸送を行うために設立された、主に臨海部に路線を持つ地方鉄道です。

 

臨海鉄道は貨物輸送を目的とした設立経緯から、貨物専業あるいは貨物中心の営業を行っている会社が多く、すべて国鉄の貨物輸送部門を継承したJR貨物が筆頭株主になります。

 

JR貨物以外に地方自治体や周辺企業も出資しているので、「第三セクター鉄道」といえます。

 

 

 

 

仙台臨海鉄道

 

今回ご紹介するのは、2011年の東日本大震災で「最も震源地に近い臨海鉄道」として、壊滅的な被害を受けながらも復活を遂げた仙台臨海鉄道のNゲージ鉄道模型。

 

仙台臨海鉄道が現在稼働させている4両のうち、2021年2月26日にTOMIXから発売された鉄道模型車両のモデルになった「SD55-105」は、震災後の2012年に京葉臨海鉄道から譲渡されたKD55-105号機を改番したものなのだそうですよ!

※元は1967年7月14日に汽車会社で落成した、旧国鉄の「DD13 366(新鶴見→品川)」

 

SD55-105は「京葉」から「仙台」へ移籍し今も働き続け、そして「仙台」で生まれた俺は今「京葉」に住んでいる・・・

 

まさに、「仙台と京葉、どっちも知る男」による究極の選択が、この1台な訳です。

※通常、各臨海鉄道は数両 - 十数両のディーゼル機関車を保有しているものの、貨車は鹿島臨海鉄道が2両・名古屋臨海鉄道が1両を保有しているのみ(それらも救援車であり営業用貨車ではない)で、実際にはJR貨物の輸送の一端を担う性格から、ほとんどの場合、臨海鉄道保有の貨車のほかに、JR貨物が保有する貨車がそのまま乗り入れて貨物輸送を行っています

なので、当方の「架空鉄道」でも、狭小な展示場所(Nゲージレイアウト=ジオラマによる模型セッティング)の都合上、イベント出展時の「映え」を考慮したとしても、特別に厳選した4両のみ「駅常備」扱いとして保有し、もうこれ以上追加購入して増やす予定はありません。

 

 

「鉄魂」

 

今回は、東京都中野区中野の大久保通り沿いにある「鉄魂模型」さんに依頼し、新製品にもかかわらず定価よりも1割程度安価に導入することができました。

 

ただ売るだけでなく、手渡す際に簡易的な動作確認(短い距離ではありますが、Nゲージの線路上を実際に走行)もさせていただけます。

 

そんな訳で、中野行きの快速電車に乗る・・・

 

 

あっ、文字被り

 

偶然、表記が切り替わるタイミングにシャッターが切れたような感じです。

 

最近では駅到着直前に「まもなく(soon)」表示も出るようになりましたね。

 

平成15年頃に建造された電車は、未だ車内LED情報装置が小さいタイプが主流でしたが、今日の「駅ナンバリング」にも何とか対応しています。

 

 

籠城の「総構え」

 

震災から10年経っても、未だに震度6強の余震が2月13日に発生するなど、日本に住む以上は常に大きな地震災害への備えは必要。

 

それに重なるように感染症のリスクもありますよね。

 

なので外敵から完全に遮断し、外が「火の海」「水の中」でも安心して長期間「籠城生活」が可能な都市構造モデルとしては、今も昔も戦国期(北条時代)の小田原城が先ず思い浮かびます。

 

小田原競輪場横の坂道を上って行くと、今でも「総構え」と言われる深い掘割の痕跡が残っている場所があり、実際に現地を見て参考にして模型上で再現してみたのが上の写真。

 

滑らかな斜面を掘って、出た土で土塁(堤防)を築くという事を、実際に現地でやっていたみたいなので、それらしい雰囲気をNゲージレイアウト(ジオラマ模型)にも採り入れてみました。

■本ブログ内関連記事参照

※但し、本ブログでは、仙台藩「要害(支城、陣屋)」レベルの城塞を想定

 

千葉県流山市の市立博物館で見た、野馬土手の構造も手本の1つになります。

■本ブログ内関連記事参照

 

いかがでしたか?

現在、2011年に津波被災した地域では沿岸部の道路や堤防を嵩上げして、まるで戦国武将が高い土塁を築き城下町に「総構え」した籠城戦略と、同じような考え方で復興が進んでいます。

 

実際に、仙台の海から3km地点にある本ブログ管理者の実家所在地域は、海沿いを走る高速道路の「土盛り堤防(常磐道に直結する仙台東部道路)」で守られたような当日の状況でした。

 

ちなみに、皆さんの災害に対する備えはいかがでしょうか?

 

自宅の周囲を土塁を築いて固めるのは不可能でも、せめて数日程度は「籠城生活」ができるように「非常食」の準備だけはしておきたいものですね。