Dunlop R-303 |  キャンプ用品・資料倉庫からのつぶやき

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   旅が好きです。旅の手段、目的、楽しみなどに関わる諸々に興味を持ってきました。
   ここではキャンプ道具という枠で投稿するつもりですが、脱線話もお許しください。(^^)
仕事部屋、兼倉庫からのつぶやきです。

ダンロップテントが続きます。

今回のテントも半年以上浸け置きにしていた写真データです。

 

ダンロップテント、特にRシリーズは似たようなモデルが多かったり、前後のモデルとの違いや製造国が変わったことによる違いがありけっこう識別がしんどいです。

特に、80年代はダンロップの製品カタログも断片的で資料が揃っておりません。

今回のR-303は80年代から90 年代にかけてのモデルなのできちんと調べる必要がありました。

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 

色々調べたなかで1985年のダンロップのカタログでOTR- 5300というモデルが今回のR-303 のルーツではないかと思っています。

 

1985年度ダンロップカタログより
 

前回でも記述したとおり、OTR品番の場合は左から2番目の数字が収容人数であることがわかっています。

OTR 品番はR 品番へと変更になる上で一番左の数字が外れるのでR-3xxという三桁の数字なるはずです。

ところが当方の資料では変更を受けた年のモデルが確認できませんでした。

R-303 の登場は1988年になります。

なぜOTR- 5300 とR-303 のあいだのモデルが気になっているかというとOTR- 5300はフルフライのモデルだったのにR-303はセミフライのモデルだからです。

1985 年のカタログではすでにOTR-6400 (セミフライ)、OTR- 5300(フルフライ)が出揃っていました。

R品番になってからもこの二通りのフライが混在していましたが元々セミフライのモデルがフルフライななることが多いので、フルフライからセミフライのモデルにモデルチェンジはちょっと考えられないんですよね。

化石のミッシングリンクを探してるような話ですが、資料がないのでこれ以上の推察はできないのでこの件は寝かしておきます。

 

【15.Mar.2023  訂正追記】

上記部分の考察は間違っていましたので、お詫び訂正致します。

久々におおきな勘違いをしてしまいました。

OTR-5300は先のカタログ雑誌抜粋の写真データでわかる通り、ポールの構造がクロスフレームで、H型フレームのR-303 とは違います。

収用人数は違いますがOTR-5402 の方がH型フレームでセミフライと仕様が共通ですね。

それゆえ、フルフライからセミフライそしてフルフライに戻ったモデルは存在しないということになります・・・・・・ということを最近入手したOTR-5300 をチェックしていて気が付いた次第です。

OTR-5300 については今後記事にする予定です。

 

1990年度ダンロップカタログより
1991年度ダンロップカタログより
 

R-303 は90年代初め、やはり先に記述している通り3人用から2人用へ表記を変更し、1992年フルフライのR-310(2人用)へモデルチェンジしました。そして1995 年収容人数表記のルールに乗っ取ってR-215(2人用)へと変わります。

そして1999年、ダンロップの登山テントと競合することが多いR品番の2~3人用はカタログから消えることになります。

 

80年代から00年代は登山用が主流だった時代からレジャー用の幅広い人数に対応してダンロップではR品番のテントが数多く販売される華やかな時代を経て、その反動としてマーケットの縮小により、大幅に販売モデルも変更となりました。

 

現在ではHCSがダンロップブランドのテントを販売していますが、あの時代の反省からか、地道に山岳系のテントに絞っていることが伺えます。

 

ただ、山岳系のテントはもちろんですが、ダンロップのレジャーラインのテントも私は好きなので、このブームで1モデルだけでもダンロップ的な切り口のレジャーラインのテント見てみたい・・・・・・

と思っていたら出たんですね。パップテントが・・・・・・

 

すると欲が出ちゃうんですよね。大きいやつも見てみたいと・・・・・・(^^)

 

どうせ私には買えはしませんし、使う用途はありゃしませんが、ノースフェイスやマウンテンハードウエアのような山岳集会用のテントを出して欲しいなぁと願っています・・・