今回、記事にする製品を最初に見たのは今から15年以上前だったと思います。
どんな時に使ったらいいんだ?というようなCaptainstagの足がある卓上シングルバーナーだったのですが、JIAの認証シールを見て、”うわっ”これUNIFLAME製だわ・・・・と驚いたことを憶えています。バーナー本体にもUNIFLAMEという刻印が見てとれます。
どちらかと言えばグリルとして使うことを考えられた製品のようですね。
UNIFLAME製らしく、同社のツーバーナーと同様にパワーブースター内蔵品なのでガス燃焼器具にありがちな気化熱によるパワーダウン対策がきちんと施された製品です。
以前どこかでこの話題にふれた気がするのですが、snowpeakだけではなくCaptainstagの燃焼器具OEMサプライヤーだったことが初めてわかった一件でした。
この三社は同じ新潟三条市のキャンプ用品ブランドとして90年以降何かと比較され続けていますが、ライバル関係でありながら横のつながりもあったんですね。
このとき、特に欲しいとも思わず、値段もリサ店としてはなかなかなものだったのでスルーしたのですが、その後に出会う同名の製品はUNIFLAME製ではなく(※1)、あれは夢だったのかと思う程、この製品の情報も得られず今日に至ります。
しかし、今回、やはりリサ店としてはけっこうな値段でしたし、元箱や一部の付属品が無い状態(専用グリルが無い)ではありましたが、未使用で今後いつ出会えるかわからないので”えいやぁー”と思い切って入手した次第です。
バーナーヘッドにUNIFLAMEと刻印があります。
製品名は”Wanderboy” Powergas Burner Grill M-7616
しかし、面白いことに前述の通り、JIAの認証シール(認証年月:1993年1月)にUNIFLAMEの名と共にUNIFLAMEの品番と思われるUS-500という記載もありました。
残念ながら当時のカセットガスがどのような製品だったかわかりませんが、Captainstagの名で販売していたことは確かですが、たぶんJIAの認証検査を考えると本体をUNIFLAMEが作っているならば、カセットガスもUNIFLAMEが関わった物のはずなので、カセットガス自体もCaptainstagとUNIFLAMEのダブルネームだったのではないかと推察します。
おっと、1993年製というのはCaptainstagが本格的なキャンプブランドとして展開し始めた頃だと思いますし、UNIFLAME自体もトーチやヒーターのワームなどでキャンプ用品ブランドとして展開し始めた頃、そしてsnowpeakも同様なので、Captainstag×UNIFLAMEのワンダーボーイやsnowpeak×UNIFLAMEのツインバーナーは今後もたぶん見ることはできない奇跡的なコラボだったのではないかと思っています。
小学館 Be-pal the catalog1993より
この年、各燃焼器具ブランドから卓上シングルバーナーが発売されました。
Cptainstagは先行ブランドだったんですね。
雑誌からでは皆目、UNIFLAME製であることはわかりません。
参照
この1993年当時、上の写真データの通り、各燃焼器具ブランドから卓上シングルバーナーが発売されました。UNIFLAMEはUS-1500(※2)というUNIFLAMEのツーバーナーを半分にしたようなシングルバーナーを発売しました。Primusの2280それからIWATANI、Campinggazからも発売されましたが、Captainstagは先行ブランドだったんですね。CaptainstagはOD缶仕様の燃焼器具にも参入し業界全体が様々な製品で賑わうことになりました。
ちなみにUNIFLAMEは頑にCB缶仕様に拘り、snowpeakはこの五年後にOD缶仕様の燃焼器具に進出しました・・・・・・・
※1
UNIFLAME製ではないWanderboyを何度も見かけた気がするのですが、逆にそれが本当に正しかったのかどうか今とても気になっています。当時のCaptainstagのカタログではWanderboyはモデルチェンジした様子がないので、UNIFLAMEの記載や刻印が消えただけという可能性もあります。
当方所有のCaptainstagのカタログには1996年頃まではWanderboyが掲載されていました。
※2
US-1500は所有していますので何れ記事にする予定です。