吠えるクジラ | スギモト ダイキノ ブログ

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自分の
居る場所が
自分の
居場所になれ。

 

 

「52ヘルツで鳴くクジラの言葉は、誰の耳にも届かなかった。

超音波で遠く遠くへ放っても、

それはひどく醜い雑音で、耳をふさがれるだけだった。

自分の言葉で話しても、伝わる時は来なかった。

いつしか口をふさいでいた。誰にも邪魔をしないように。

けれどもある日、僕は見つけた。

通り過ぎる街の中で、口をふさいだ不思議なクジラを。

僕とどこか似たような、けれどもまったく違う目をしたクジラ。

あの日みたクジラに届くように、

僕は話すことにした。誰にも届かないクジラの言葉を。」

 

 

 

 

 

振り返らないまま気付けば年は明けていた。

最高だなと思う瞬間がいくつもあった。

冬の始まりに参加したデザインフェスタの展示で

沢山の人が会いに来てくれたことに

ありがとうじゃ足りないもどかしさを覚えて

誰かがそこに来る度に、自分がそこにいることが分かる。

 

餅ばかり食べていたら中学生の頃いれた銀歯が抜けた。

友達がランボルギーニの自転車をくれた。

年末はプレステ3でラストオブアスをしていた。

沢山遠くへ電車に乗った。

楽しい。

 

 

 

 

 

 

長い間あった悲しい出来事を未来に繰り返さないために

具体的に改善を要求すれば「いつまでも根に持っている人」になり、
風化させる方向で媚びて寄り添えば「感じのいい人」になってしまう。

反射的に打ち返されるだけのバッティングセンター風の話し合いに

なんだかすべてが徒労に思えた日にも

黒猫はかわいいし花鳥風月に安らぐから

人の人による人のための問題がどうでもいいとさえ思える。

卓袱台をひっくり返せないのは、

それでも感謝しているからかもしれない。

往々にして悲しみは、変えるか変わるか離れるかの三択に尽きる。

 

 

 

数年ぶりに高校の周りをぐるっと歩いた。

「変な人」になりきれず「大人」にもなれず、変に大人になるのは嫌だな。

「俺も行きたかったなあ」と言っていた中学からの親友は二人目の子供が生まれるらしい。

素敵だな。胸をはってまた会おう。

 

 

 

近頃コーヒーを飲んでばかりなのでココアを買った。あったかい。

 

 

 

 

 

依頼を受けて作った動画「うみのおばけさん」

 

鬼に育てられた桃太郎の話。