ハルツは言いました。
「みんなはタイムカプセルに詰めて、大事なことを忘れるしたくをしているんだ」
ゲドリは言いました。
「じゃあ忘れないように、ふたりでそこらじゅうに撒き散らそう。
ばれないように、けれども沢山綿毛を飛ばすんだ。
花が咲いた時にわかるだろう。かなしいことも大事なことになったとわかるだろう。」
◆
2011年の冬に書いてあった文章を読み返していた。
その時なにを思ったかはすっかり忘れたけど、
少しあの時の僕に話しかけたい気分だ。
あれこれと迷走しているけれど
何がしたいかさっぱり分からない訳ではないことが
ささやかなけれどもおおきな強みだと思う近頃で
少し寒くて温かい五月に僕はヤクルトみたいな怪獣を描いている。
◎ARTIST DATA BASEにてペッコリとケムポ連載中。
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