雲の指揮者おじさん雲の指揮者おじさんの話遠い昔は動いていい雲といけない雲があって、動けない雲は指揮者が合図した時間だけやんわりと移動できたのだが、指揮者が老いて目がしょんぼりしてしまったから、自由に雲は流れるようになって、混ざってしまった。けれども律儀に立ち止まっている奴も時々いる。自ら望んで縛られる者もいる。◆少し、寒くなってきたねえ。