五十路は人生半ばなり -7ページ目

五十路は人生半ばなり

2014年7月に好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(アレルギー性肉芽腫性血管炎、チャーグ・ストラウス症候群)という難病を発症。
退院後4カ月でプレドニンの処方も0mgになり、現在はほぼ健康人と同じ生活。あたふたと再起のための仕事の準備を進めている。

プレドニン5mg継続。体調は変化なし・・・足の痺れ(感覚の鈍磨)は慣れてしまったし、多分色々と上手く働かない箇所はあるのだろうが自然にカバーしているのだと思う。降圧剤のせいか血圧が正常値過ぎて怖い。

 

入院しているときに階段の歩行リハビリで、病院中の階段を杖突きながらえっちらおっちら上り下りしていた私は、よく医師が階段をだだーっと走り降りたり上がったりしている姿を見ていた。健康のためかなとか漠然と考えていたのだが、妻(看護師)にその話をすると、医師は基本的にエレベーターは使わないことになっているのだとか。特に救急指定の病院では万一の大災害のときに、医師がエレベーターに閉じ込められて治療に当たれないというのは笑い話にもならないと。言われてみればそうだが、普段からそんなところにまで注意を向けているのだなと感心した。医師の多くは病院の近くに住んでいるのだということも、その時に初めて聞いた。

 

子供の夏休みも終わり、全然夏らしくなかった夏も終わって晴れても涼しい風が吹くようになった。「もう秋だねえ」「あれ?夏は?」などと息子と他愛ない話しをしながら、何ごとも起こらなかった夏を思う。読書が好きなくせに作文が苦手なために最後の最後まで苦戦していた感想文もでき上がり、後は休み空けの英語と古文の試験をクリアすれば一段落だ。明日からまた早朝のお弁当作り再開だが、早起き過ぎて暇を持て余していたから、ちょうど良いと言えば良い。今期はお弁当作りどこまでレベルアップできるか、ささやかな楽しみでもある。

定期検査といっても血液検査もなくて「どうですか?」というような問診が主なのだが、咳は出ないし血圧も下がり過ぎるくらいだし・・で全く問題が無いので、咳止めの薬が半分になり降圧剤も弱いものに変わることになった。薬剤師さんが(私の診察のときはいつも同席)「プレドニンは?」と医師に聞いてくれたが「そのままで」と素気ないお答え。まあ病気が治ったわけではないのだし、5mgくらいなら仕方ないかなと思っているので、どうでも良いのだが。

 

週末は私の誕生日で、妻と息子が二人でバタバタと買物に行ったりヒソヒソ相談したりで、何となくこそばゆい気分。「何か欲しいものある?」と聞かれても特になく「何でもいいよ」と一番困るであろう答えしかできず、二人で二回も買い物に出かけてやっと決まったようだった。息子からは南部鉄の風鈴・・ちょっと意外だった。息子から見えている私という人間の姿が垣間見えたようで、なんだか嬉しかった。軒下というのが無いので、息子と二人で風鈴をぶら下げながら場所を探した揚げ句、天井に金具を付けて下げることに決めた。屋内では風の通りが良いところだ。

 

妻からは木彫の根付入門という工芸書をもらった。これもちょっと意外だったが好きな分野だし、こんな本を貰うと始めたくなってしまう。暗に「もう仕事をしてもらうのは諦めました」と言われているようだなあという考えも頭をよぎったが、そういう回りくどいことをする妻でもない。興味あるし「ありがとう」と素直に受け取ることにした。少しずつやってみるのも楽しいかも知れない。

 

プレゼントを渡し終えた後の二人は何だか楽しげで足取りも弾んで見えて、つくづく私は幸せ者だなと思った。

毎年この季節になると「このまま夏になってしまうのでは」と思うが、必ず梅雨になる。何も律義に梅雨になる必要はなかろうと思うが、農業や水資源にとっては必要な雨だ。仕方なかろうと言うか、むしろ感謝すべきか。

 

最近ようやくビールが美味しく飲めるようになってきた。退院後ずっと飲まない生活が続いて、ようやく「飲んでみよう」となったときの、一口目のガッカリ感は酷かった。ビールってこんな味の飲み物だっけと、全然美味しくなかった。生まれて初めてビールを口にしたときと同じ感じで、味覚って鍛えられて成長するのだなとしみじみ思ったものだ。

 

とは言え、ビール好きの方には申し訳ないが、私は元々ビール党ではない。病気になる前は安物ブランディをロックで飲むのが常で、グラスに並々と3杯は毎日のように飲んでいた。安物が好きなわけではないが、正直なところ高級なブランディでも大して違いを感じられない程度の酒飲みなので、経済的な理由で安い酒を飲んでいるに過ぎない。

 

そんな私の最近の気に入りがブランディの炭酸割で、これが1杯あると夜の時間が楽しいものになる。息子が高校生になってから夜10時からは勉強に付き合うので、ひとときの自分だけの贅沢な時間だ。朝は朝で弁当の支度に4時頃から起き出しているので、夜更かしができないのが辛いところだ。

 

プレドニンは5mgが続いていて別に減らなくてもいいやと思い始めているが、プレドニンとアルコールは併用禁忌というわけではない。プレドニンの作用にアルコールが邪魔をしたり促進したりすることは無いようなので、私は気にせずに飲むことにしている。我慢した方が精神的に良くなさそうだし、お酒の楽しみは人生に不可欠だから。

 

そう。そう言えば私は痛風持ちだったのだが、退院以来全く痛風は影を潜めてしまった。毎年5月頃になると必ず発作を起こしていたのが、今は平和なものだ。病気と治療によって、体質(血液の質)が変わったのだろう。尿酸値も上がる気配がない。そんなこんなで悪いことばかりでもなく、面白い人生だなあなどと一人思いつつ酒を飲むのも楽しいものだ。