五十路は人生半ばなり -14ページ目

五十路は人生半ばなり

2014年7月に好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(アレルギー性肉芽腫性血管炎、チャーグ・ストラウス症候群)という難病を発症。
退院後4カ月でプレドニンの処方も0mgになり、現在はほぼ健康人と同じ生活。あたふたと再起のための仕事の準備を進めている。


プレドニンがゼロになり通院がなくなってから、初めての血液検査の結果。今回は喘息様の症状が強く出るようになってきたため、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の再発を懸念しての受診で、血液検査は特にお願いして行ってもらったものだ。

好酸球の値は14.9%。もちろん一般の標準値に比べたらずっと高いが、いわゆるアレルギー体質としては珍しい数値でもない。白血球数が7,000台で抑えられていることと併せて考えれば、再発の兆候は見られないと考えて良さそうだ。

好酸球については、やれやれという感じ。しかし何となく気になるのが腎機能が衰えてきているような数値が、所々に見られることだ。年齢的に仕方ない部分はあるにしても、ときどきはチェックするに越したことはなさそうだ。

病院では咳止めの薬としてシーサール錠15mg(デキストロメトルファン臭化水素酸塩)というのを処方してくれたのだが、これが何とも・・・。調べると市販薬にも配合されている成分で、大して強い薬ではないようなのだが、帰宅後に昼食を済ませて1錠服用すると間もなく強い動悸が始まった。動悸は日常茶飯事で珍しくもないのだが、何となくいつもと違う感じで「しくじったかなあ」と思いながら安静にして体調を観察。いつもの動悸なら静かにしていればすぐに治まるのだが、これが中々治まらない。仕方なく小一時間、睡眠を摂って回復を期待することにした。

睡眠を摂った後は体調も落ち着いて動悸もそれほど(それでも胸中がざわざわする感じはあったが)気にならなくなったのだが、その後・・・服用から4時間くらいだろうか、急に体がかっかと暑くなって汗をかき始めた。普段このような症状はないから、これはもう服用した薬の影響だということに間違いないだろう。しかし調べてみても、このシーサール錠というのに動悸や発汗などの副作用はない。

これは感覚的なもので確証はないのだが、今回のことは薬に対するアレルギー反応だと解釈できそうに思う。好酸球性多発血管炎性肉芽腫症という病気を患って以来、かなり極端なアレルギー体質になったことは確かだ。このアレルギーは(私の場合だが)薬物に強く反応するのかも知れない。考えてみればプレドニンがゼロになって以来、薬を服用したのは今日が初めてだ。今後も薬の服用には充分な注意が必要だろう。

しかし、アルコールに対してのアレルギーが出なかったことには感謝している。病気以前のような無茶な飲酒生活とは縁切りしたが、毎晩の寝る前に飲む一杯のブランデーは一日の良い締めくくりになっている。この楽しみがあるだけでも、良しと思うべきだろう。
夕飯の後にケーキが出てきて「何かあったの?」と聞くと、私の退院一周年記念だと言う。妻と息子がこっそり計画してくれたようで、嬉しいやら何やらで・・・幸せだなあと。とにかく一年間、何ごともなく過ごせたわけだ。

先日、特定健診というのを受けたのだが、本当はその結果が出てからお祝いしようということになっていたらしい。ところがその特定健診の結果が出るまでに何と6週間も掛かるということが解ったので、前倒しで祝ってくれたようだ。息子がニコニコしながら「また一年間無事だったら、来年もお祝いする」というので「頑張って病気にならないようにするよ」と。原因不明じゃ頑張りようがないのだけど、息子が一番しっかり私の病気に向き合っているなと・・・入院したりすると寂しいからね。

特定検診というのは生活習慣病の予防と早期発見が主な目的で、ざっとしか検査しない。問診なんていい加減なもので、やる気の無さそうな医者が問診表を見て「咳?たばこは?」「吸いません」「熱が出たら内科受診して」はい終わりってなもんで、正直「こいつはアホか」と思ってしまった。帰ってから看護士の妻にそれを話すと爆笑して「病気の検査とかじゃないから、医者も深くは聞かない」のだとか。ほかには尿検査と、血液検査を4本。血液検査は私が住んでいる市の独自検査も加えられているので、白血球数なども調べてくれる。好酸球までは調べないが、白血球数が少なければ好酸球値が多少高くても問題ないとのことだから、目安にはなる。白血球が多いようだったら、改めて内科を受診して調べてもらえばいい。関節痛は五十肩だったのか徐々に良くなっているが、咳は治まらないので好酸球値が高いだろうとは思っているのだが。

5連休の後、2日行ってまた休み。息子に言わせると「2日だけ行くの、かえって面倒くさい」のだとか。連休中は動物園など行ってみたが目茶混みで、毎度のことながら連休中は出かけるもんじゃないなと、もう何十辺目になるか解らない後悔をした。
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(チャーグ・ストラウス症候群、アレルギー性肉芽腫性血管炎)が完治したという話は聞かない。プレドニンを継続投与することで寛解状態を維持する療法が一般的で、早期にプレドニン投与をやめると再発の危険性が高まるのだという。なぜ私は例外なのか・・とか考えても仕方ないのだが、完治したのやらいずれまた再発する運命にあるのやら解らないというのも落ち着かないものだ。取り敢えずは体重と筋肉量と体脂肪率、体温と血圧を毎日計りながら、急激な変化=再発を監視している。

プレドニンを飲まなくなってから起るようになった関節痛や筋肉痛は、慢性化しつつあるようでありながら徐々になりを潜めてきている。以前はうっかりと腕を動かすとしばらく肩を押さえて苦痛に耐えるような状態だったが、今はそれが無くなった。痛くても我慢できる程度の痛みで、うずくまるようなことはない。良くなってきたのか、慣れたのだろう。足裏の痺れの状態は同じで、たぶん慣れただけで良くはなっていないのだと思う。ときどき足の随所でビリッというような痛みが走る。単なる神経の痛みか、また新たに血管が破壊されたのか。しかし病状が明確になってきて徐々に歩けなくなってきたときもビリッとしたような痛みはなかったから、たぶん神経痛なのだろう。

先日、外出先で生ビールを飲んでみた。かれこれ1年以上ぶりのことで、プレドニンはとっくに飲まなくなっているので問題なしとは解っていても、何となく飲めずにいたのだ。期待と不安が入り交じる中での一口目。冷たい。苦い。「あれ?」というのが正直な感想で、美味しくない。そう言えばビールってこういう味だったなあという感じで、初めてビールを飲んだ頃のことを思い出して懐かしくなった。全然美味しいとも思えないものを無理して飲んでいて、その内に何とも言えず美味さが感じられるようになって、どこに行っても生ビールを飲むのが楽しみになっていった。お酒って美味しいと感じられるようになるまでに相当の年月を要するものなのだろうか。それがたった1年ばかり飲まなかったために、すっかり初心者に逆戻りしてしまうという・・・。病気になって以来、冷やした飲み物を飲まなくなっていたことも影響しているかも知れない。とにかく冷た過ぎて、ごくごく飲むことができない。楽しみが一つ減っちゃったなという思いと、やめるにはいい潮時なのかなという思いがごっちゃで、何だか複雑な気持ちだった。