覚書きとして記録を残しておきたいと思う。
好酸球性多発血管炎性肉芽腫は原因不明の難病ということになっている。好酸球の顕著な増多を伴う白血球の増殖によって全身の血管が損傷され、臓器や末梢神経細胞が破壊されることで臓器不全や手足の麻痺症状が表れるということは解っているが、前区的な症状としてのアレルギー性の喘息や鼻炎などとの関連の仕方が解っていない。鼻炎や喘息患者は多いが、どのような場合にそれが好酸球増多へと発展するのかが解らないのだ。
実に瑣末なことではあるのだが、ちょっと気になる情報を見付けた。「典型例または教育的な症例 [アレルギー性肉芽腫性血管炎]」(テキストエンコーディングをShift-JISに指定しなければ読めないかも知れません)と題されたもので、55歳の男性の症例について簡単に記述されている。年齢的にも私に近いことで注意を引かれたが、それよりも既往歴として(既往歴ではないと思うが)「10年間塩酸,硫酸を扱う仕事をしていた.」というのが気になった。実は私も20年間以上、硫酸や塩酸を扱う仕事をしていた。単なる偶然であろうとは思うものの、症例の少ない病気であり、かつ硫酸や塩酸を扱う仕事というのも世間に多いわけではない。だからと言ってたった2つの例で病気との関連性を述べようとは思わないが、もし後一人同じように硫酸や塩酸を扱っている人が同じ病気になったら「もしかしたら」という考えも生まれるかも知れないと思ったのだ。たった2人ならそれでも良い。ただの偶然だったのだろう。だが、もう一人、あるいはさらに一人、同じような例が今後出てきたとしたら、この記録が役に立つかも知れない。