税務署から電話。以前経営していて破産した会社の滞納税金について、償却を行うので経営者だった私の現況を調査しているとのこと。「現在の職業は?」「無職です」「そうすると収入は?」「無収入です」・・・憮然とした感じの担当税務官に心の中で舌を出しながら、言葉はいんぎんに電話を切った。税務署の横柄な態度には辟易していたから、ちょうど良い気晴らしになった。無職無収入は税務署に対しては無敵だ。
昨日の休日は家族三人で多摩動物公園に出かけた。ちょっと肌寒かったこともあって人出も少なめで、割とゆっくり回れたのが良かった。昆虫園では様々な蝶が飛び交う温室で、中学生になった息子は相変わらず蝶にビクビクしながら肩をすくめて歩いていた。保育園の頃からあまり進歩が無い。ライオンバスはすぐ間近までライオンの顔が近付いてくるので、中々の迫力だ。まだ寒い気候のせいかライオンの元気が今一つで、大きな雄ライオンがいなかったのは少し残念だった。
多摩動物園の高低差が多く広い敷地を歩いていると、時々息が上がってしまう。山道のような上り坂も多いから良いリハビリにもなるが、まだ不完全な筋肉には負担が大きい。それほど寒くはなかったのだが歩いている内に手指の先が冷えて、血行不良で冷たく白くなってしまうレイノー症状(現象)が現れ始める。指先を手の平に握り込んで温めたり指の屈伸で血行の改善を図るがかなわず、爪が紫色になり始めてから諦めて、休憩所で子供に指先を温めてもらった。冷えきった指先を温かい手で包み込んでくれて、頬まで付けて温めようとしてくれる息子に「なんでこんな優しい子になったかな」と不思議な気持ちが嬉しさとともに込み上げてくる。息子の体温で温められた指先は徐々に感覚を戻して、じんじんと痺れ始める。こうなると後は放っておいても血行が戻る。
そう言えば歩いている途中でトイレに寄ったときも、鏡を見て妙に所々赤らんだ顔になっているのが気になっていたが、どうやら全身で末端の毛細血管の働きに何らかの問題が出ているようだ。順調に回復して体調も良くなってきているので忘れがちになってしまうが、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症では全身の血管に異常が起っていてもおかしくない。特に末端の毛細血管では神経まで破壊されなくとも、血管自体は壊されてしまっている可能性がある。回復した気になっていても、実際はまだ破損個所が多数残っている不良品なのだろう。レイノー症状もその1つの表れなのかも知れない。
しかし血管の破損はかなり自由に復元・・・というか血管というのは必要に応じて自在に発達するものなので、今後少しずつ回復していくと考えるのは決して楽観というわけでもない。神経は完全に回復しなくとも血管が回復すれば、その部位の機能はほぼ元に戻る。これから暖かくなれば指先のレイノー症状も出にくくなるだろうから、次の冬までに回復してくれることに期待しよう。