筋生検の手術が終わり点滴によるプレドニンの大量投与が3日間続いた後、プレドニンは錠剤による経口投与に引き継がれた。始めは10錠(50mg)から、2週間ごとに2錠ずつ減らしていく予定だ。1週間もすると体調は非常に良くなり「これなら退院も早くなりそう」と考えたが甘かった。神経内科の大御所先生が言うには「全体としては良い方向に向かってます。ただイオンバランスが狂っちゃってるんで・・そこのところ考えながら進めて行きましょう」。
看護士さんや研修医の先生やリハビリのトレーナーさんに聞いてみても、イオンバランスというのは自分の努力でどうこうできるものではないらしく、強いて言えば水分をなるべく摂るようにということだ。甘い飲み物は駄目ということだったので水かお茶の系統に限られる。好酸球に痛めつけられた胃腸はまだ本調子ではないので、同じ水やお茶といっても(含有成分が違うからだろうか)スッキリ飲めるものと、腹痛を起こすものがある。おーいお茶は駄目だが、おーいお茶のほうじ茶は飲める。サントリーの烏龍茶は美味しいし、お腹に優しい感じ。いろはすは駄目だけど、南アルプスの天然水は飲める・・など、入院中に色々飲み比べてみて、市販の水やお茶の違いが解るようになった。
その頃の日記には妻と息子に宛てて(見せるわけではないが)「お父さんは眺めの良い病室でリゾート気分を楽しんでるよ。だから気にしないで夏休みを楽しんでおくれ」と書かれている。ちょうど子供の夏休みの時期だったし、何というか・・遠慮する2人だから「お父さんが入院してるのに」なんて考えて、自分たちも遊びに出かけたりするのを控えてしまうのではないかと思ったのだ。結局は私の方から「せっかく夏休みなんだから遊びに行っておいで」と勧めなければならなくなった。
実際のところ4人部屋だからリゾート気分とはかけ離れているが、MRIの検査のときにもらった耳栓を夜間利用するようになってから睡眠時間もしっかり取れるようになった。悪気があるわけではなかろうが、夜中に冷蔵庫の扉をバタンバタン開け閉めしたりカーテンを音立てて引っ張ったりと・・病室の夜は意外にうるさいのだ。ウトウトした頃にガタンと音を立てられると目が覚めてしまい、それからしばらく寝つけなくなって苦労したりする。私の入院生活に耳せんは必須だった。