ブルームの日と結婚記念日は松本で時代遅れの洋食(Jun. 16, 2024) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

6月16日(日)

 7時起床。霧雨。気温16度。体重74.8キロ。

 K子は6時から8時までいちご摘みアルバイト。

 今日6月16日はブルームズデイである。ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』の1日である。1904年の今日ジョイスは後に妻になるノラ・バーナクルとダブリンの街角で出会い、その日を記念してその日を『ユリシーズ』の1日にした。ブルームの日と呼ばれるのは主人公の名がレオポルド・ブルームだからだ。

 6月16日はK子とぼくの結婚記念日である。結婚式の日をいつにしようかと考えていたときに、K子の大学時代の親友の結婚式の招待状が届いた。それに6月16日とあった。それを見て、K子と彼女の親友に申し訳ないと思う前に、自分たちの結婚式はこの日しかないと決めてしまった。

 結婚記念日だからといって何か特別なことをすることはなかった。しかし今回はどこかで美味しいものを食べようとK子が言いだした。2、3箇所近くのレストランが挙がったが、以前から行こうと思っていた松本市の洋食屋はどうだろうか、電車で行こうよと提案するとK子も賛成してくれた。

 長坂駅8時55分松本行き各駅停車に乗る。電車の旅は楽しい。K子は早朝のアルバイトがあったので途中から眠っていたが、ぼくはずっと緑輝く車窓風景を楽しんだ。10時17分松本着。

 駅から時代遅れの洋食屋おきな屋までは徒歩10分ほどであったが、陽射しは強烈だし、足腰の調子が思わしくなくひどく辛かった。休み休み行く。

 

 

 店の開店は11時。30分前だがすでに待っている人がいる。一番最初に来て待っていたらしい男性とわれわれは藤棚か何かの日陰で待っていたが、後から来た人たちが入口前で列を作り始めたので仕方なくわれわれも並ぶ。最初から来ていた男性は、どうぞ、どうぞと先を譲ってくれた。

 

 

 待っている間に何年か前に一度食事したことを思い出した。3人の外国人、中国人、ロシア人、タイ人を松本城に案内したときに寄ったのだ。但し、タイ人はラマダーンの断食で店には入らなかった。

 11時2階席につく。K子はハンバーグとオムライス、ぼくはポークカツを注文する。K子は地ビールを、ぼくはジンジャエールを飲む。料理を運んできた笑顔が素敵な娘に、今日は大事な記念日なのでと写真撮影を頼む。ハンバーグもポークカツも分厚く美味しかった。店内のレトロな雰囲気もよい。

 

 

 食事を終えて店を出ると観光客でいっぱいだ。外国人も多い。日盛りと人出に恐れをなして、K子にはそこらを歩いてもらい、ぼくは日陰で休む。

 帰りの電車の時間は2時15分。たいぶ時間があるので古道具のフリーマーケットをのぞく。K子はガラスのコップなどを買う。まだまだ時間があるので蔵を改装したカフェで休息。早めにカフェを出たが、足腰の調子はさらに悪くなっており、駅までの間何度もベンチで休む。

 

 

 駅に着くと塩山行きはすでに入船していた。車内の冷房が気持ちよい。帰りの電車では1時間ほどぐっすり眠ってしまった。