多摩霊園へ行ったのだが(Jun. 12, 2024) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

6月12日(水)

 7時30分起床。晴れ。気温18度。体重74.6キロ。

 今日は調布市の多摩霊園へ行くことにした。K子の実家の墓地があるのだ。前回、3、4年前に行ったときには木が繁りに繁り、雑草が茫々の酷い有様で、近所のよく手入れされた墓地に顔向けができなかった。2人で懸命に枝を切り落とし雑草を刈って何とか面目を保ったが、K子はさすがに草葉の陰で怒っている両親の顔が浮かぶのだろう。車に箒や植木鋏などをつんで出発した。

 

 

 9時に家を出て長坂インターから中央高速にのる。夏のシーズンに備えての補修工事だろうか、対面交通の箇所があったりして、下り線には何箇所か渋滞が発生していた。八王子には息子家族が住んでおり、高速を利用する場合は圏央道の高尾インターでおりるが、今日は10年ぶりぐらいに八王子、国立府中まで走る。八王子から先は10数年ぶりになるのではないか。

 多摩霊園には11時過ぎに到着した。Googleマップに前回来たときにY家墓地と場所を記録しておいたので迷わなかった。しかし、最初一瞬、あれ、ここのはずだけれど、どれだろうとわからず困惑したのは、墓地の木々が全て切られてなくなっていたからである。気温が高いのに、藪蚊に悩まされながら大変な作業になるものと覚悟していただけに拍子抜けだが、嬉しい拍子抜けだった。K子が妹と相談し、妹が業者に頼むことになっていたが連絡がなかった。そこでK子が心配になり来てみたわけだが、無事に仕事はすんでいたわけだ。

 

 

 仕事がなくなったのでぼくはすぐ近くにある岡本太郎の墓を訪ねる。K子の家の墓参りのときには必ず訪ね、その度にブログに書く。よい墓なのである。先祖の墓というよりも岡本一家、父岡本一平、母岡本かの子、息子岡本太郎の3人家族が一家団欒をしているような墓なのだ。

 

 

 Googleマップを開くと、ポツンポツンと有名人の墓が記されている。近くには長谷川町子の墓がある。山本五十六、吉川英治、堀辰雄、平岡家(三島由紀夫?)などの名もある。

 多摩霊園には30分もいなかった。帰途につく。途中どこかで昼食を食べようということになったが、八王子でも、大月でも、甲府でも高速をわざわざおりて昼食を食べる気になれなかった。K子は明日仕事で出かけるのに特急券を買っておきたいというし、ぼくは業務スーパーでオートミールを買いたいということで、韮崎でおりて食事することにした。

 甲州牛を売りにしている店で食事。K子は牛丼、ぼくはカレーにしたが、カレーが牛丼の倍の値段である。ぼくは牛丼でよかったのだが、墓掃除に付き合わせたということで、私が出すからカレーにしなさいといってくれたのだった。しかしカレーは失敗だった。皿ばかりが巨大で盛り付けにセンスがなく、カレーも普通だった。

 3時過ぎに帰宅。今日はまだ本を読んでいないことを思い出し、ウッドデッキで青空文庫からタイトルに「墓」の文字のある短編を読む。岡本綺堂「父の墓」は青山墓地だ。田山花袋の「父の墓」は九州だ。花袋の父は西南戦争で戦死した。モーパッサンの「墓」は埋葬された愛する妻の死骸を暴こうとする男の話。

 運転で疲れたのだろう、いつしか眠ってしまった。気がつけば肌寒くなっていた。

 夕食後『Bosch 1』エピソード8、9、10を観る。このシリーズを観るのは2度目だが、初めて観るように楽しめた。