風の冷たい1日だった。(May 9, 2024) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

5月9日(木)

 6時半起床。曇天。気温6度。体重74キロ。

 所沢へ仕事で行くK子を小淵沢駅まで送る。

 

 

 寝不足でさえなかったが『愛と死』の抜粋版をチェック、A434ページを削って29ページに、さらに頑張って27ページにした。これで何とか15日の文学講座で使えるだろう。

 陽光は申し分なかったが風が冷たかった。とてもウッドデッキで読書はできなかった。

 

 

 家内も寒く炬燵をつけて、眠気と戦いながら武者小路実篤『お目出たき人』を読む。ときどき炬燵に肩まで潜って居眠り。猫たちにもじゃまされる。しかし、それにしても『お目出たき人』はすごい。すごい小説だ。何しろ主人公は「自分は女に餓えている」と臆面もなくいう。それでいて女遊びをするわけでなく友人たちからは道学者とみなされている。一人の少女に執着し、人を介して結婚を申し込むが一向に手応えはない。しかし相手は自分が彼女に恋しているように自分に恋しているにちがいないし、結婚したらウンヌンカンヌンと妄想する。現代ならば、薹のたった中二病か、アイドルオタクか。しかし、ちまちましてないところがいい。武者小路実篤は骨太だ。

 

 

 午後3時半、居眠りしていたら腹を空かした猫たちに起こされる。LINEを見ると15時50分小淵沢駅お迎えよろしくとある。あわてて迎えに出る。

 車に乗りこんだK子は、寒いね、所沢も寒かった、服装間違えたという。盛んに生あくび。帰るとすぐ眠るわと2階へ。ぼくは『お目出たき人』の残りを読み、寺田寅彦の俳句に関する随筆を読む。

 

 

 夕食後『埋もれる殺意 39年後の真実』エピソード5と6を観る。