4月22日(月)
7時20分起床。曇天。気温12度。体重73.9キロ。
夜半雨だったようで庭土がしっとりぬれている。涼しい1日になりそうだ。
2階から降りてきたK子が右顎のあたりが痛いという。頭の方もというので嫌な予感がする。朝一番でクリニックへ行くというので送ろうかというと自分で運転して行くという。帰ってきたK子は病名をいう。医師には何かストレスがありましたかと聞かれたようだ。
K子が寝ると2階へ行った。ぼくもリハビリの予約が10時40分にあるが、時間があるのでギボン『ローマ帝国衰亡史』を読む。内憂外患の帝国である。
10時10分家を出て、メルカリで売れた『グレート・ギャッツビー』の作者フィッツジェラルドの奥さんゼルダの自伝小説をポストに投函しクリニックへ。左腕はだいぶ上がるようになったが、肩の三角筋などまだ右に比べると痩せているという。
昨日書いたが、ひまわりの種がなくなったら、にぎやかだったリストランテ・トリノ(野鳥の餌台)が急に寂しくなった。閑古鳥が鳴いている。それでもときどき近所に棲むシジュウカラが訪れてはむなしく飛び去るのを見て、在庫限りということだったからもうないかも知れないが、綿半に寄りひまわりの種があれば買って帰ることにした。あった! まだ充分あった。
正午過ぎに帰宅したがK子はまだ2階で寝ていた。リストランテ・トリノにひまわりの種を補給し、花々の写真を撮ろうと近所を歩く。八重桜は散り始めていたが、ヤマザクラが咲き始めた。ヤマブキも開いた。可愛らしいウグイスカグラのピンクの花も。
午後1時を過ぎてもK子は2階から降りてこない。昼食はコンビニで買うことにして電話で何が食べたいか聞く。唐揚げ何とかという。お腹がペコペコなので何でもいいとも。食欲はあるようだ。
食後K子は寝るとまた2階に上がる。ぼくは『ローマ帝国衰亡史』を読む。寒いので炬燵をつけた。3時過ぎうたた寝。
文学講座第52回のチラシを作成。次のような小説からの引用を貼りつけた。別々のページからの引用を合体してみた。
人生にはいろいろの喜びが与えられている。しかしその最も大きな喜びの一つに僕は捕虜になった。
僕のいる所には夏子がい、夏子のいる所に僕がいた。
「ほんとうに僕は世界一の幸福者だとこのごろ思ってます」
「世界で二番目でしょう」
「それなら一番はだれです」
「おわかりにならない、ずいぶん頭のわるい方ね」
しかし人生というものは思わぬ時に道が開けたり、とじたりするものだ。
(武者小路実篤『愛と死』)
7時半K子が起きてこないのでオートミールの茶漬けで夕食を簡単にすませる。食べ終わってしばらくしたらK子が階段をよろけるように降りてきたが、顔が真っ赤である。熱が出たようだ。ソファに横になり、寒いから灯油ストーブつけてという。保冷剤をタオルで巻いて額にのせる。夕食は半分食べた。アイスクリームを食べようという。
文学講座のチラシが完成したので印刷する。用紙をA4からB5に変えたので印刷はスムーズで早い。
寺田寅彦と国枝史郎を読む。
K子の右目の周辺に腫れが見られた。