手術を待つーー入院2日目(Feb. 22, 2023) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 

 

 6時過ぎに目覚める。昨夜なかなか寝つかれず、23時頃睡眠薬を看護師に頼んで出してもらい一錠服用。服用してしばらくすると体の緊張がほぐれてきた。しかしなかなか眠られず、ようやく眠れたものの深夜2時頃に目覚めると肩が凝っていて不快で眠れず、輾転反側するぼくに気づいた看護師が顔をのぞかせた。肩の凝りを訴えると、温めましょうかと、何か温かい薄い枕状のものを持ってきてくれた。肩の下に敷く。気持ちがよい。しかし眠りにつくまでにはまだかなり時間がかかった。眠れないのは枕が変わったせいだろう。しかし、手術について強い不安を感じているわけではないがやはりそれが睡眠を阻害しているのかも知れない。

 昨夜の看護師が体温や血圧を測りにきて、よく眠れましたかと聞くので眠れなかったというと、麻酔で充分眠られますよという。

 デイルームへ無料のお茶をもらいに行く。春の陽光に輝く諏訪湖が展がる。窓辺で写真を撮りふりかえると、先客でいた入院患者がぼくをまじまじと見ている。後で気がついた。ぼくの刈り上げられた後頭部を見ていたのだ。

 

 

 今日は13時から全身麻酔による手術。飲食については、食事は前夜9時まで、水分は今朝9時までと告知されている。9時に点滴が始まるので、以降、何も口にできないのだろう。手術は3時間かかるようだが、麻酔から醒めるのはいつなのだろうか。

 9時10分点滴開始。血圧、血糖値、体温なども測られる。K医師がきて簡単な問診と両腕の触診。

 これで午後1時手術室入室まで、T字帯や手術着に着替える以外とくに何もないようなので、読書することにした。小説よりも、精神を調えてくれるものがよいだろうということで、iPadのKindleで和辻哲郎『古寺巡礼』を読むことにする。最初に読んだのはいつだったか。高校生の頃ではなかったか。当然内容はすっかり忘れている。新鮮な気持ちで読めるだろう。入院中に読了し、退院したら春の奈良に旅したくなるかも知れない。現実問題として旅行はまずは無理だが、そんな楽しい夢を見ることにしよう。