クリスマスイブにふさわしい映画だった。(Dec. 24, 2022) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 9時の気温氷点下3度。

 午前中は読書。ユーモア小説、船橋聖一「華燭」、正宗白鳥「狸の腹鼓」、小沼丹「カンチク先生」を読む。笑いの底にはつねに苦いものがある。これで今年元旦から1170の短篇を読んだことになる。1日1短篇が目標だから、12月31日までにその目標が達成できればよいのだが、ここまできたら1200に到達できればと思う。しかしながら、不自然な読書はしたくない。つまり、1200になるように、短いものばかり選って読むようなマネはしたくない。いつもと同じ傾向の読書を続けるつもりだ。

 ハーレーダビッドソンでツーリングを楽しんでいた頃、もう20年も前になるだろうか、年に2万キロ以上走っていた。週に1日は平均数百キロ走っていたし、毎日ではないがオートバイ通勤もしていた。だからH.O.G.(Harley-Davidson Owners Group)の走行距離に換算されるマイレージポイントが貯まり、一定のマイル数をクリアすると、Tシャツから始まり、最後に送られてきたのは革のライダーズだったが、何度か衣類を頂戴した。ぼくの1年間の走行キロ数は多分平均よりもだいぶ多かったが、どうやら距離数を競っている者たちがいて、一番の人の距離数は覚えていないけれど、平均よりもかなり距離を稼いでいるぼくの遥か上をいく数値だった。ちょっと非現実的な数値だったので、一番になった者は高速道路ばかり走っているにちがいないと思った。ただただ距離を稼ぎたいがためにだ。本末転倒だろう。いくらオートバイが転倒しかねない乗り物とはいえそれはないだろうと思った。オートバイは走りを楽しむものであって距離を稼ぐものではないのだ。

 

 

 午後小淵沢のセルクルへ。全粒粉入りの食パンを買い、注文してあったシュトーレンを受け取る。文学講座のチラシをおかせてもらう。K子はMさんと待ち合わせており、フェルトで作ったうさぎを渡す。Mさんの亡くした愛犬のフェルト人形をK子が頼まれて作ったのだが、Mさんがそれをえらく気に入り、彼の干支であるウサギを注文していたのだ。Mさんの近親者からも犬や猫を頼まれK子は満更でもないようだ。

 

 

 長坂にもどり野菜やサーロインステーキを買う。クリスマスイブくらいご馳走を食べようというわけだ。コインランドリーで毛布など洗うことにする。乾燥の時間も含めて50分かかるので一旦家にK子を送り、読書しようと文庫本を持ってコインランドリーへもどる。開高健「ユーモレスク」を読む。

 

 

 夕食の時間まで北欧ミステリー『トロム』第5話、第6話を観る。フェロー諸島という特異な場所を背景にしているが、それを十二分に活かせていない。

 夕食を食べながらマッツ・ミケルセン主演『ライダーズ・オブ・ジャスティス』を観る。相手役の一人で深みのある印象的な演技をしていたのは、髭面だったのでわからなかったが、後で調べたら『特捜Q』の主役を務めていた人だった。全員が役にはまりいい演技をしていた。アクション映画で悪いやつは殺されるが、心温まるイブにふさわしいい映画だった。五つ星である。