下り電車の車窓は雪景色(Dec. 22, 2022) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 8時過ぎK子に起こされる。7時半にApple Watchのアラームを設定していたが気がつかなかった。今日は高原病院の眼科を予約しており8時35分に家を出たいので急いで食事する。  

 眼科の検査のために瞳孔を開く薬を点眼されるために車で行くことはできない。K子に運転してもらえればよいのだが彼女も仕事で出かけなければならない。幸いなことに彼女の乗る電車は長坂駅上り8時56分、ぼくも電車で病院へ行くことにしたが、下り8時55分に乗れば良いので、駅まで車で一緒に行く。帰りはぼくの方が早いので車で帰り、夜K子を小淵沢駅まで迎えに行く。

 明け方雨音を聞いたが、外に出ると夜半は雪だったようで、雨で溶けた雪がシャーベット状になっていた。K子が気をつけてと何度も言う。凍結していないからさほど危険ではないが用心に越したことはない。

 長坂駅から下りの電車に乗るのは本当に久しぶりなので何だか楽しい。たかだか10数分の旅だがワクワクする。車両には数名の客がぽつんぽつんと座っているだけなので車窓から風景がよく見える。小淵沢を過ぎると霧が出て車窓の雪景色が情趣を増す。

 

 

 富士見駅から高原病院までは12、3分。9時時25分に病院に着く。目の検査を受け、40分ほど待たされる。待ち時間の読書は楽しみなのだが、瞳孔を開く薬をさされたので、文字が滲んで読めず。女医の診察を受ける。異常なしといわれる。次の予約は来年の6月になるが、女医は別の病院へ移ることになっているので仮の医師の名で予約登録しておくという。

 11時近くのコンビニでパンとコーヒーを買い、食べながら駅に向かう。寒いからだろうか、歩き方がぎこちない。膝が硬く、ロボットのようにぴこぴこする。

 

 

 上り電車は11時58分。40分ほど待ち時間がある。暖房が効いている待合室で待つ。女性が一人いるだけである。富士見駅の標高は955メートル。ほぼわが家と同じだ。いい匂いがする。この駅にも丸政が出店しているのだ。よほどうどんでも食べようと思ったがパンを食べたばかりだしやめた。女性が出ると入れ違いに男性が入ってくると、うどんかそばか何かを注文する。男性は外で食べるわと待合室を出て行く。しばらくすると店のおばさんと男性が親しげにおしゃべりしている声が聞こえる。

 ホームで待っているのはぼくも含めて3人である。ガラガラの車内で立ったり座ったりしながら沿線の写真を撮る。いつも車で見る風景が新鮮だ。

 

 

 長坂駅には12時15分着。駐車場に停めてある車に文学講座のチラシを取りに行き駅前の図書館に預ける。市内には8つの図書館があり、1館15部ずつのチラシをおいてもらうのである。

 駅前の丸政でうどんを食べるのはやめた。コンビニでカップラーメンとチキンを買い、ドラッグストアでオートミールを買って帰る。

 午後は、瞳孔がまだ開いているのかなかなか読書ができなかったが、3時ごろになったらようやく読書ができるようになった。iPadで中勘助の「島守」、「妹の死」、「きもの」を読む。中勘助が野尻湖の島で独居生活をしていたことは知らなかった。きっかけはなんだったのか。いつもながら心に沁みる文章だ。

 19時40分、K子を小淵沢駅まで迎えに行こうと外に出ると、裏の道は白くなっていた。小さな霰が薄く積もっていた。

 今夜は北欧ミステリー『トロム〜フェロー諸島殺人事件』を2話見る。捕鯨反対運動をしていた男女が自動車事故で重傷を負ったり、水死体で発見されたりする。フェロー諸島はデンマークの自治領だというが、昨夜観た『シェットランド』の舞台シェットランド諸島とは隣同士だ。